2001年世界選手権旅日記


                  


 やっと最終日。大会がスタートしてみると、あっという間に終わる。しかし優勝候補の本命だった浜口京子選手が敗れる(写真左)。がっくり。彼女はソフィアでの試合は96、00年に続いて3度目だが、いずれも優勝できていない。どうも相性が悪いようだ。

 最終日ともなると、午前の部と午後の部の間がかなりあるので、街まで食事へ。気温0度くらいか? 道も凍っているし、かなり寒いが、今回初のソフィアの市内を堪能。昨年に比べ、活気があるのかどうか、この日だけではよく分からない。しかし、店先にオッパイ丸出しの表紙の雑誌が飾られているのは、以前にはなかったこと。いろんな面で変わっているのは確かだ。

 午後の部がスタート。坂本日登美選手が決勝に上がる前に、中京女大の杉山三郎部長や栄和人監督が「パフォーマンスやるから、(撮影を)頼むよ」と声をかけてくる。余裕十分。前日までに聞いていたのは、坂本選手が師匠の栄監督を肩車するというものだったので、杉山部長に「本当にやるんですか?」と聞くと、「あれは冗談。でもパフォーマンスやるからね」とのこと。

 そして予想通り優勝。栄監督は日の丸を坂本選手に巻きつけ、右肩に坂本選手をヒョイッとかつきあげ、観客にアピール
(写真左)。館内が湧いた。カメラマンの要望で、かなり長いことそのポーズを続けた栄監督。普通の人間なら、10秒した持たないだろうが、いまだに現役選手以上のパワーを誇るだけあって、3−4分は続る。さすがだ。でも、あとで「岩間(62kg級)だったら、ああはできないよな」と一言。本心は、かなりきつかったのだろう。

 全試合終了後、ウクライナの46kg級のメルニク選手をつかまえ、昨年の優勝の写真を渡す。言葉が通じないこともあって、自分へのプレゼントであることがなかなか理解できない様子。そばにいた東京スポーツの中村記者が「ヒー・イズ・デンジャレス」などと横やりを入れてくる。一言多いヤツめ! でも、英語は通じないんだっての!

 そのメルニクは女子のMVPを獲得しバンケット(パーティー)で表彰された
(写真右)。祝福に行ったら、さっき渡した写真を見たらしく、すごい喜びようで抱きついてきた。今度は、そばにロシア語ぺラペラの横森女史がいたので通訳してもらったところ、ことしの優勝の写真もほしい、とのこと。来年はパネル写真にして持っていこう。

 その後、今回のアエロフロート・ツアーのメンバーと東京スポーツの2人、カメラマンの矢吹さんのメンツで、最上階のレストランで打ち上げ会
(写真左)。夜景はすばらしいが、風の音がゴーゴーと聞こえてくる。いかにも寒そう。昨年、最後の夜に置いてけぼりにされた東京スポーツの中村記者、前日に置いてけぼりにされた横森女史も、この日は満足そう。




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