前夜遅くに、メールで神奈川大の吉本収監督の夫人が交通事故で亡くなったことを知らされ、あわてて東京へ(英語ページ執筆のビル・メイさん)電話し、詳しい事情を聞く。約2年前の結婚式に出席した。おなかの中には子供がいたという。帰国して吉本監督にどんな顔で会えばいいのか。運転していた後輩は助かったとか。彼女の気持ちを思うと胸が痛む。

 さて、きょうはグレコローマンの2日目。アレクサンダー・カレリン(ロシア)がいきないライバルの1人と戦う。見逃すわけにはいかない。朝7時半すぎに起床。寝るのはどうしても深夜2時とか3時とかになるので、これから毎日この時間に起きると思うと辛い。

 笹本は五輪王者に完敗。リフト技を3+1失点と解釈していたのではないか? 日本で5+1点が出ることはあまりないが、世界の舞台ではリフトは大きく投げなくても5+1点がつくことが多い。このへんの審判の意識を変えてもらわないと、世界へ出た時にとまどうばかりだ。

 しばらくするとカレリンの登場(写真左)。午前の試合ということあって観客席は満員ではないが、拍手がすごい。場内アナウンスは米国の有名な人。これもけっこう盛り上げに役立っている。そういえば、アトランタ五輪の時にあった試合中の音楽はない。「ロッキー」のテーマとかは、闘争心を燃やしてくれ、音楽ドーピングと言われたものだが。

 カレリンの初戦は強敵ということもあり、3点を取るのがやっと。予想されたことだが、2度試みたリフトは上がる気配なし。まあカレリンも、ムレイコ相手に上がるとは思っていないだろうが…。

 全試合終了後、レスリング協会の内藤泰章事務局員らと昼食へ(写真右)。やはり食事というのは、だれかとおしゃべりしながら食べるのがいい。ちょっとビールを飲みすぎ? 次の開始時間の5時までかなり時間があるから大丈夫だろう。

 午後の部は笹本、永田の両選手とも勝つ。永田の3回戦の相手は、1回戦で永田が勝った相手に負けている。これは絶対に勝たなければならない。万が一負けることがあっても、三つどもえになれば、勝ち点の合計で順位が決まるので、0点の負けは駄目だ。もっとも、戦う選手はこんな弱気なことではいけないだろう。

 カレリンはハンガリー選手にフォール勝ち。1、2回戦とも強敵だったこともあるが、1度試みたカレリンズ・リフトは上がる気配がない。五輪V4ということで注目を浴びているだけに、1度は上げてほしい。だが決勝トーナメント1回戦はウクライナ、準決勝はキューバ(昨年世界2位)と続きそうで、厳しいかもしれない。控え室へ戻るカレリンに、元サッカーの日本代表で今は解説をやっている都並敏史さん(だと思う)が、強引にカレリンへ握手を求めていた。

 記者席のTVでは、ソフトボールが決勝進出を果たしたことが映し出されていた。あしたは、夜の部の4階級のファイナルをカットしてソフトボールへ行くことになりそう。ちょっと残念だが、カレリンの試合がないので(27日に3試合)よしとしよう。(続く)。 

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