池 田 三 男 (いけだ・みつお)



 軽中量級で伝統を築いた日本レスリングだが、五輪の金メダル第2号(時間差で同じ大会で金メダルを取った笹原正三より早い)はメルボルン五輪ウエルター級(74kg級)の池田だった。寝技でレッグホールド、スタンド技で首投げという独特の技を持ち、五輪では強豪を次々と破り、最終日の午後を待たずに優勝を決めた。

 まだ敗戦ムードの残る日本に明るい話題をもたらすとともに、ヘルシンキ五輪で金メダルを取った日本レスリングの力が偶然でなかったことを証明、輝かしい伝統を築き上げる基礎となった価値ある金メダルだった。


【生年月日、出身】1935年10月14日、北海道出身

【所 属】北海道・増毛高〜中大(世界王者時)

【全日本選手権成績】53年=優勝(ウエルター級)、54年=優勝(ミドル級)55年=優勝、56年=優勝(以上フリー・ウエルター級)

【五輪・世界選手権成績】56年メルボルン五輪=優勝(フリー・ウエルター級)


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