渡 辺 長 武(わたなべ・おさむ)

 ローマ五輪で金メダルなしに終わった日本レスリング。東京五輪へ向けて怒とうのパワーを発揮したのが、フリー・フェザー級の渡辺長武だ。61年ソ連・欧州遠征の全勝を皮切りに、62年の全米オープン選手権、世界選手権、アジア大会、63年の日ソ対抗戦、世界選手権、マンチェスター国際大会、64年のソ連・東欧遠征と無敗の快進撃を続けた。

 その強さを“アニマル”、技の正確さを“スイス・ウォッチ”と評され、東京五輪での金メダル獲得は間違いなしといわれた。このプレッシャーにもめげず、見事に金メダルを獲得。世界選手権と合わせ3年連続世界一の偉業を達成した。この間にマークした「186連勝」はギネスブックに掲載された。

【生年月日、出身】1940年10月21日、北海道出身

【所 属】北海道・士別高〜中大

【全日本選手権成績】60年=優勝、61年=優勝、62年=優勝、63年=優勝、64年=優勝(以上フリー・フェザー級)

【五輪・世界選手権成績】62年=優勝、63年=優勝、64年東京五輪=優勝(以上フリー・フェザー級)

 

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