田 中 忠 道(たなか・ただみち)



 1964年東京五輪の遺産を見事に受け継いだ68年メキシコ五輪。その後の新たな4年間を占う最初の年に世界一に輝いたのが、フリースタイル57kg級の田中と同62kg級の森田武雄だった。法大を卒業し、地方大学の教員に赴任と練習環境が悪くなったにもかかわらず、そのハンディを乗り越えての金メダル獲得。

 同じ大会で金メダルを取った森田も地方高校教員での優勝。ともにメキシコ五輪を目指していたが、無念の涙をのんでおり、悔しさをばねにした2人が、ハンディを乗り越えて取った世界一だけに価値がある。。


【生年月日、出身】1945年2月22日、福岡県出身

【所 属】福岡・大牟田高〜法大〜福岡大教(世界王者時)

【全日本選手権成績】66年=優勝(フリー・バンタム級)、72年=2位(フリー57kg級)

【五輪・世界選手権成績】67年=4位(フリー・バンタム級)、69年=優勝(フリー57kg級)

 

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