柳 田 英 明(やなぎだ・ひであき)



 五輪へ向けて、必ずといっていいほどエースが出現した日本レスリング。64年東京は渡辺長武、68年メキシコ五輪は金子正明で、72年ミュンヘン五輪へはフリー57kg級の柳田だ。70年世界選手権で優勝すると、同年アジア大会、71年世界選手権、72年全米オープン選手権と優勝を重ね、72年ミュンヘン五輪でも圧勝した。

 五輪ではウォーミングアップ場で大イビキをかいて眠りこけ、外国選手がその度胸のよさに恐れをなしたたという逸話もある。当時の日本の強豪は、世界中から恐れられていたのである。


【生年月日、出身】1947年1月1日、秋田県出身

【所 属】明大〜大都リッチランド(五輪時)

【全日本選手権成績】68年=3位、69年=優勝、70年=優勝、71年=優勝、72年=優勝(以上フリー57kg級)

【五輪・世界選手権成績】70年=優勝、71年=優勝、72年=優勝(以上フリー57kg級)

 

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