藤 本 英 男(ふじもと・ひでお)



 花原勉の64年東京五輪優勝で王国の礎を築いた日体大だが、それをさらに強固なもににしたのが、藤本の出現だった。高校時代は無冠ながら、日体大で頭角を現し、フリー、グレコの両方で活躍。世界V4のロマン・ルルア(ソ連)との数度にわたる闘い、68年メキシコ五輪での銀メダル獲得などは現在でも日本レスリング界屈指の死闘として語り草になっている。

 70年世界選手権でついに世界一へ。62年の市口政光以来、2人目のグレコローマン世界王者に輝き、グレコの伝統を再建した。


【生年月日、出身】1944年6月24日、徳島県出身

【所 属】徳島・穴吹高〜日体大〜日体大教(世界王者時)

【全日本選手権成績】67年=優勝(グレコ・フェザー級)、68年=優勝(フリー62kg級)、68=年優勝、70年優勝、71年優勝、72年優勝(以上グレコ62kg級)

【五輪・世界選手権成績】66年=6位、67年3位、68年メキシコ五輪=銀メダル(以上グレコ・フェザー級)、70年=優勝、71年=3位、72年ミュンヘン五輪=4位(以上グレコ62kg級)

 

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