富 山 英 明(とみやま・ひであき)



 78年世界選手権では、大本命の52kg級・高田裕司が初戦で不覚を喫し、金メダルを逃した。このピンチに金メダルをとってこたえたのが富山だ。翌79年にも、米国のジョー・コーソにラスト5秒の逆転フォール勝ちし、のちに大レスラーとなったセルゲイ・ベログラゾフ(ソ連)も破って2連覇を達成した。

 モスクワ五輪ボイコットで五輪チャンピオンを逃し、その後首の負傷で思うように勝てなくなってしまったが、84年ロサンゼルス五輪で4年間あたためた実力をフルに発揮して優勝。五輪を合わせ「金3、銀2、銅1」は、日本で高田に次ぐメダル獲得。


【生年月日、出身】1957年11月16日、茨城県出身

【所 属】茨城・土浦日大高〜日大〜日大教(ロサンゼルス五輪時)

【全日本選手権成績】78年=優勝、79年=優勝、80年=優勝、81年=優勝、82年=優勝、83年=優勝、84年=優勝(以上フリー57kg級)

五輪・世界選手権成績】78年=優勝、79年=優勝、80年モスクワ五輪=幻の代表、81年=3位、82年=2位、83年=2位、84年ロサンゼルス五輪=優勝(フリー57kg級)

 

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