【特集】2010年全日本選手権 熱戦写真集(2)…男子グレコローマン66kg級 岡本佑士−笹本睦
【2011年1月12日】





 【男子グレコローマン66kg級 決勝】
岡本佑士(拓大=赤)○[2−0(2-0,3-0)]●笹本睦(ALSOK)




 昨年優勝の清水博之とアジア大会銅メダルの藤村義(ともに自衛隊)が2回戦で続けざまに敗れた男子グレコローマン66kg級。決勝は“新旧決戦”と呼ぶべき顔合わせとなった。岡本佑士(拓大=赤)は学生二冠を制覇し、笹本睦(ALSOK)は58・60kg級で五輪に3度出場。2007年には世界選手権で銀メダルを獲得した強豪だ。2012年ロンドン五輪を目指して現役を続行。この大会から66kg級に照準を絞ってきた。

 22歳の成長株と33歳の実績十分のベテランの対決は、若い岡本が2−0、3−0で勝利。第1ピリオド、岡本のグラウンドの攻撃でのガッツレンチは、当初0ポイントだったが、チャレンジ(ビデオチェック要求)の結果、岡本に2ポイントが入った。第2ピリオドのグラウンドは、笹本のクロス・ボディ・ロックからの攻撃を立ち上がって防いだ岡本が、タックルをかわしてバックを取り、腕を取ってニアフォールへ持ち込み、計3点を取った。

 第1ピリオドのガッツレンチを笹本が耐えていたら、勝敗はどうなっかた? 笹本は北京五輪後の2008年全日本選手権は66kg級に出場。その時も岡本に敗れていたが、その時は“試し運転”の意味合いが強い66kg級参戦。その後、本来の60kg級に戻り、今回からあらためて66kg級の闘いに挑戦した。

 この階級で本領を発揮するのは、これからだろう。若手とベテランの闘いは、今春以降も続くか−。(撮影=矢吹建夫) 《VTR》






 

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