元横綱朝青龍が来場、モンゴル選手の優勝を祝福
【2010年11月24日】



 元横綱・朝青龍のドルゴルスタレン・ダグワドルジ氏が、アジア大会第3日に来場。モンゴル協会名誉会長としてVIP席から観戦した。「日本は第二のふるさとだから」と母国のモンゴルだけでなく、日本にも熱い視線を送った。

 くしくも、大会第3日は男子フリースタイル55s級の3位決定戦と同60s級の決勝が「日本−モンゴル」というカードに。元横綱は「モンゴルを応援するというより、若手の選手を応援する」と話した。55s級は、日本の稲葉泰弘(警視庁)がモンゴル選手を圧倒したが、60s級はモンゴル選手が小田裕之(国士舘大)に逆転で優勝。その瞬間、満面の笑みで拍手を送り、表彰式のあと抱き上げた
(右写真)

 9月にロシアで行われた世界選手権にも観戦に来ており、その時はモンゴル史上初の女子の世界チャンピオンが誕生した。元横綱が来場するとモンゴルが勢いづいている格好だ。

 試合後、日本の報道陣には「(モンゴルが優勝してしまって)ごめんね〜」と笑顔で“謝罪”。だが、第二のふるさとの日本選手のねぎらいも忘れなかった。「(60s級は)いい試合だった。小田選手のあの悔しさがいい。あのような選手は好きだね。(本人には)『これで終わりじゃない、次頑張ってほしい』と言葉をかけた」と話した。

 角界から身を引いた元横綱は現在、レスリングに夢中のようで、「世界で通用する選手を育てたいね」と後進の指導に力をいれたい意向を示した。今大会、アスリート村と大会会場はバスで40分程度と遠い。「選手が疲れるんじゃないかな」と体調面を心配する一面もあった。

 

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