2010年アジア大会(11月・中国) 女子展望



 ※エントリーはアジア大会組織委員会の発表によります。レスリングのエントリーは通常、3選手までエントリーでき、試合前日のファイナルエントリーで1人に絞るようになっています。今年の世界選手権ではエントリーしていない選手が試合に出るなど、厳密に守られていないのが現状で、エントリー以外の選手が出場する可能性もあります。国名の次の数字は、生年月日(日/月/年)。



 
【48kg級】=11月25日実施

 世界選手権を制した坂本日登美(自衛隊)の最大のライバルとなりそうなのが、地元の趙沙沙
(右写真)。今年のアジア選手権で優勝し、世界選手権では銅メダルを獲得している。

 それ以外の選手では、坂本のが城を崩すのは厳しいと思われる。その中では、今年のアジア選手権は51kg級で2位に入り、ゴールデンGP決勝大会で優勝したズルジズ・エシモバ(カザフスタン)、アジア選手権3位のソ・シムヒャン(北朝鮮)あたりが要注意か。

 
《エントリー選手》
ZHAO Shasha(中国、17/09/1989)=2010年アジア選手権優勝、2010年世界選手権3位
ESHIMOVA Zhuldyz(カザフスタン、02/01/1988)=2010年アジア選手権51kg級2位、2010年ゴールデンGP決勝大会優勝
SO Sim Hyang(北朝鮮、01/07/1992)=2010年アジア選手権3位
DEVI Nirmala(インド、26/06/1984)=2010年アジア選手権5位
KIM Hyungjoo(韓国、12/09/1984)=2008年北京五輪8位、2010年世界選手権10位
CHULUUNBAATAR Ganchimeg(モンゴル、28/03/1990)=2010年アジア・ジュニア選手権51kg級5位
 《控え選手》TSOGTBAZAR Enkhjargal(06/04/1981)=2008年北京五輪16位、2010年世界選手権9位
NGUYEN Thi Lua(ベトナム、24/07/1991)=2010年アジア選手権3位
JAMBORA Maribel(フィリピン、27/07/1983)
CHOV Sotheara(カンボジア、10/10/1983)
THO-KAEW Sriprapa(タイ、04/01/1991)
坂本日登美(日本、04/01/1981)=2010年世界選手権優勝
 ⇒ プロフィール世界選手権前記事世界選手権記事



 
【55kg級】=11月26日実施

 五輪と合わせて10度目の世界一に輝いた吉田沙保里(ALSOK)に対し、今年の世界選手権59kg級2位の張藍
(右写真)が挑む。吉田は世界選手権の決勝で昨年の59kg級世界チャンピオンに快勝しており、階級が上の選手だからといって大きな不安はないだろう。

 今年の世界選手権で5位に入賞したアイム・アブディルディナ(カザフスタン)、控えエントリーではあるが、同7位のバヤバチェレン・スンデフ(モンゴル)あたりが、どこまで吉田のが城に近づけるか。

 
《エントリー選手》
ZHANG Lan(中国、18/10/1990)=2010年世界選手権59kg級2位
ABDILDINA Aiym(カザフスタン、02/01/1988)=2010年世界選手権5位
BATBAATAR Nomin Erdene(モンゴル、08/01/1991)=2010年世界ジュニア選手権7位
 《控え選手》SUNDEV Byambatseren(24/03/1990)=2010年世界選手権7位
GEETA (インド、15/12/1988)=2009年世界選手権10位
UM Jieun(韓国、18/05/1987)=2010年世界選手権11位
KAZARYAN Tamara(ウズベキスタン、25/10/1984)=2010年アジア選手権5位
 《控え選手》SHAKIROVA Liliya(24/10/1991)=2010年アジア・ジュニア選手権3位
NURMATOVA Mikhrniso(キルギス、01/06/1990)=2010年世界選手権48kg級出場
TRY Sothavy(カンボジア、15/03/1982)
PAK Yon Hui(北朝鮮、01/02/1984)
ORA-IN Darunee(タイ、06/02/1991)
PHAM Thi Hue(ベトナム、26/10/1987)
吉田沙保里(日本、05/10/1982) =2008年北京五輪優勝ほか
 ⇒ プロフィール世界選手権前記事世界選手権記事



 
【63kg級】=11月26日実施

 今年67kg級で世界選手権2位となったイェレナ・シャリギナ(カザフスタン=
右写真)がこの階級にエントリーした。63kg級でも、昨年世界選手権3位など実績のある選手。2008年のワールドカップでは西牧未央(至学館大大学院)を破っている。昨年の世界選手権準決勝でリベンジした西牧にとって、最大のライバルとなりそう。

 他に、今年のアジア選手権で優勝したパク・サンエウン(韓国)、67kg級でアジア・チャンピオンになったことのある陳萌(中国)、今年の世界選手権10位のナサンブルマー・オチルバト(モンゴル)あたりが上位に食い込みそう。

 
《エントリー選手》
SHALYGINA Yelena(カザフスタン、15/12/1986)=2009年世界選手権3位
PARK Sangeun(韓国、02/10/1988)=2010年アジア選手権優勝
CHEN Meng(中国、07/08/1986)=2007年アジア選手権67kg級優勝
OCHIRBAT Nasanburmaa(モンゴル、14/04/1989)=2010年世界選手権7位
KUNDU Suman(インド、24/12/1988)=2010年アジア選手権3位
THONGKAM Wilaiwan(タイ、20/03/1990)=2009年アジア選手権2位
LUONG Thi Quyen(ベトナム、13/10/1986)=2009年アジア選手権3位
TYNYBEKOVA Aisuluu(キルギス、04/05/1993)=2010年アジア・カデット選手権3位
MIRZAYEVA Gavhar(ウズベキスタン、04/06/1990)
西牧未央(日本、15/07/1987)=2008・09年世界選手権優勝
 ⇒ プロフィールアジア大会前記事



 
【72kg級】=11月26日実施

 昨年まではロシア選手として闘い、2004年アテネ五輪銀メダリストのグゼル・マニュロバ(カザフスタン=
右写真)が、今年のアジア選手権で優勝し、ゴールデンGP決勝大会でも2位に入っている。浜口京子(ジャパンビバレッジ)にとって、最大にして唯一の敵だろう。浜口は2009年8月のポーランド・オープンで負けているが、休養明けの初戦であることを考えれば、その勝敗は実力比較にはなるまい。

 他に、今年のアジア選手権2位のナランチメグ・ゲレグジャムツ(モンゴル)、同3位で世界選手権7位の李丹(中国)らが上位を狙う実力がありそう。

 
《エントリー選手》
MANYUROVA Guzel(カザフスタン、24/01/1978)=2004年アテネ五輪2位(当時ロシア)、2010年アジア選手権優勝
GELEGJAMTS Naranchimeg(モンゴル、07/12/1983)=2010年アジア選手権2位
LI Dan(中国、18/10/1983)=2010年アジア選手権3位、2010年世界選手権7位
PANOVA Iana(キルギス、28/11/1980)=2009年アジア選手権3位
KAUR Gursharan Preetkaur(インド、13/03/1981)=2009年アジア選手権5位
BAE Mikyung(韓国、06/11/1984)
TRAN Thi Hoa(ベトナム、08/09/1987)
浜口京子(日本、11/01/1978)=2008年北京五輪3位、2008・10年世界選手権3位
 ⇒ プロフィール世界選手権前記事世界選手権記事

 

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