男子フリースタイルの全日本チームが世界選手権前最後の合宿スタート【2010年8月26日】



  世界選手権(9月6〜12日、ロシア・モスクワ)の男子フリースタイルの日本代表を中心とした全日本チームが9月25日、東京・味の素トレーニングセンターで合宿をスタート。22日から同所で合宿していた男子グレコローマン・チームに合流し、世界選手権前最後の調整に汗を流した(右写真)

 佐藤満強化委員長(専大教)は「練習量を落としながらも、質を高めて最後の調整をしたい」と話した。世界選手権に臨むにあたり、「2、3番手選手にもオリンピックで闘う意識を持たせて練習してきた。それらの選手が(世界選手権に)出ても、同じような結果を残せる」と、チームの層の厚さを強調。ハイレベルの中で鍛えてきた自信を見せた。

 両スタイルとも軽量階級にはメダル獲得の可能性が十分にあるとし、中でもフリースタイル55kg級の稲葉泰弘(警視庁)、同66kg級の米満達弘(自衛隊)、グレコローマン55kg級の長谷川恒平(福一漁業)には金メダルも可能との予測を示した。

 9月1日には、脳神経外科の世界的権威であり、勝負脳の研究にもすぐれている林成之・日本大学大学院総合科学研究科教授による講義を受講する。同教授は北京五輪前に水泳の日本代表チームに講義を実施し、ゴール直前で失速して負けるのはスタミナ切れが原因ではなく、脳の働きだったと説明。体の動きと脳とを関連させて説明するなどし、5個のメダルを取った日本競泳陣の勝利の原動力と言われている。

 最後に、メンタル面の強化を実施し、決戦の地へ向かう。フリースタイルの合宿は5日までで、6日にモスクワへ向かう(グレコローマンは1日終了、2日出発)、

 

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