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女子55s級の松川知華子が金メダル、51s級の菅原ひかりは銅メダル…アジア選手権第2日
【2011年5月21日】


【タシュケント(ウズベキスタン)、増渕由気子】 アジア選手権は5月20日に当地で男子フリースタイル96s級、120級と女子の軽量級から3階級が行われ、女子55kg級の松川知華子(ジャパンビバレッジホールディングス)が金メダルを獲得した。

 松川は初戦からエンジン全開で、決勝で中国の選手にフォール勝ちを収めて金メダル。2006・09年に続き度目のアジア・チャンピオンに輝いた。

 女子48s級の三村冬子(日大)は、2回戦のモンゴル戦でフォール負け。3位決定戦では昨年アジア大会で坂本日登美(自衛隊)を破って優勝した北朝鮮のソ・シャムヒョンと対決し、ストレートで敗れて5位に終わった。

 女子51s級でアジア選手権初出場の菅原ひかり(愛知・至学館高)は、準決勝で昨年48s級優勝のジャオ・シャーシャ(中国)にストレートで敗退したが、3位決定戦では勝って初出場で銅メダルを獲得した。

 男子フリースタイル96s級の下中隆広(中京学院大ク)と120s級の荒木田進謙(専大ク)は初戦で敗退し、敗者復活戦もなく終了した。

 大会結果は以下のとおり。



 ◎男子フリースタイル

【96kg級】下中隆広(中京学院大学クラブ)  11選手出場

1回戦 ●[2−0(1-0,1-0)]Kim Jae-Gang(韓国)

《試合経過》 組み合わずに互いにフェイントをかけあう。ラストギリギリに韓国がバランスを崩したところで、下中が場外へ押し出そうとしたが、韓国が紙一重で回りこみ、下中の勇み足となってしまった。第2ピリオドはクリンチになり、韓国が優先権を生かしてテークダウン。
※敗者復活戦へ回れず



【120kg級】荒木田進謙(専大クラブ)  11選手出場

1回戦  BYE

2回戦 ●[2−0(1-0,1-0)]Deng Zhiwei(中国)

《試合経過》開始40秒、落とされてバックとローリングポイントで0−3。第2ピリオドは、開始早々バランスを崩されてバックポイントを奪われると、ローリングとカウントでテクニカルフォール負けした。
※敗者復活戦へ回れず



◎女子

【48kg級】三村冬子(日大)  5位=11手出場

1回戦  BYE

2回戦 ○[2−0(3-0,4-2)]Tsai Pei-Ching(台湾)

《試合経過》1分27秒に相手のタックルを利用してスタンドからのがぶり返しで3点。第2ピリオドの中盤、相手がタックルに入ってニアフォールで2点。三村が返して2点。その後2点を追加して、4−2とした。

準決勝 ●[フォール、2P(1-3,F0-5)]Byambazaya Tsogtbaatar(モンゴル)

《試合経過》 中盤に振られてバックを許す。その後、タックルで1点をとりかえすが、相手のラッシュに耐え切れず場外へ。ラストもアタックをかけられて1−3。第2ピリオドもタックルを潰されてバックポイントを許すと、そこから浅いローリングで1失点。1分46秒、最後はフォールされてしまった。

3決戦 ●[0−2(0-1,2-6)]So Sim Hyang(北朝鮮)

《試合経過》 第1ピリオドは、ソがラストに正面タックルを強引に決めて0−1。第2ピリオドは、三村がタックルに出たところをカウンターで横に付かれてバックポイントを失う。ソの強烈なローリングで失点するも、三村はローリングを乗って2−5とする。終盤は三村が果敢にタックルを出すが、ソが冷静にさばいて2−6で終了。



【51kg級】菅原ひかり(愛知・至学館高)  3位=7選手出場

1回戦 ○[2−0(TF7-6,TF6-0)]Vu Thi Hang(ベトナム)

《試合経過》 開始早々に1点を奪って、さらに投げで3点で4−0。1分すぎには3点タックルで7−0のテクニカルで折り返し。第2ピリオドもタックルなどが冴えて快勝した。

準決勝 ●[0−2(0-3,3-7)]Zhao Shash(中国)

《試合経過》 第1ピリオドは、タックルからの攻撃をかわして乗ろうとしたところを巻かれて、2点。さらにカウントが入り、そのままフォール体勢へ入ったがなんとか二手が。第2ピリオドも開始早々に正面からのネルソンで2点を取られる。中盤に巻き込みの外無双を押さえて2ポイント、ひじをつかまれ、場外際の攻防のジャッジが分かれたため、日本陣営はチャレンジ。結果2点ずつ入り2−4。時間がない菅原は、場外ポイントで3−4とラッシュをかけるが、最後1点を取りに行ったところを、タイミングよくカウンターで投げられて3−7で終えた。

3決戦 ○[2−0(1-0,3-0)]Gulmira Iskakova(カザフスタン)

《試合経過》 第1ピリオドから近間からの左タックルが冴えるが、腕をつかまれてバックポイントを奪えない。1分35秒、両足タックルで1ポイントを奪って終了。第2ピリオドは40秒に、がぶりから相手をコントロールしてバックポイント。1分27秒に場外際で両足を極めてしりもちをつかせ、2−0。ラスト3秒には投げからの1点が決まった。



【55kg級】松川知華子(ジャパンビバレッジ)優勝10選手出場

1回戦 ○[フォール、1P(F5-0)]Khongorzul Lkhagvasuren(モンゴル)

《試合経過》 開始24秒、左タックルでテークダウン。すかさず腕をとりにいくがスタンド。40秒、両足タックルからフォールに持ち込んだ。

2回戦 ○[2−0(1-0,2-0)]Um Ji-eun(韓国)

《試合経過》 第1ピリオドは、離れてタックルの機会をうかがい、バックポイントを奪って1点。第2ピリオドは、タックルで1点。さらに相手と組み合ってからのもつれから1点を奪った。

準決勝 ○[フォール、2P(3-1,F4-0)]Aiym Abdildina(カザフスタン)

《試合経過》 第1ピリオド1分20秒に飛行機投げの変型から2点。その後、バックポイントも奪い、最後は飛行機からもちかえてタックルを決めてダメ押しの1点を追加し4−0。第2ピリオドは、前半にタックルを決めて1点。そこから股割きを決めてフォールした。

決 勝 ○[フォール、1P(F3-2)]Yang Chen(中国)

《試合経過》 第1ピリオドの序盤にタックルを受けて1失点。アンクルホールドでさらに1点を失う。中盤に、起死回生の飛行機投げが決まって一気にフォールした。

 

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