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米国最年少の五輪金メダリスト、ヘンリー・セジュドが正式復帰、2月にキューバで試合出場へ
【2011年1月18日】



 2008年北京五輪の男子フリースタイル55kg級で優勝し、米国レスリング界で最年少の五輪金メダリストに輝いたヘンリー・セジュド(米国=23歳、五輪時21歳)が、2012年ロンドン五輪へ向けて現役復帰を正式に明言。北京五輪までの4年間を鍛えたコロラドスプリングズのオリンピック・トレーニングセンター(米国ナショナルチームの合宿地)に入って本格的にトレーニングを開始した。

 2月3〜5日に同地で行われる「デーブ・シュルツ記念国際大会」には間に合わないようだが、2月14〜20日にキューバ・ハバナで行われる「セーロ・ペラド国際大会」を復帰大会にしたいという。

 同選手はメキシコからの不法移民の子として苦労した少年時代を経験。そこからはい上がり、2008年北京五輪で決勝で松永共広選手(ALSOK)を破って金メダルを獲得
(右写真)。米国スポーツ界のサクセス・ストーリーとして脚光を浴びた。五輪後、総合格闘技入りのうわさもあり、実際に米国やブラジルの総合格闘技の道場で練習したこともあった。

 しかし昨年夏、レスリングでロンドン五輪を目指すことを明らかにし、復帰の時期が注目されていた。米国は最近、フリースタイルもグレコローマンも不調で、昨年の世界選手権では男子で35年ぶりにメダル「0」に終わっていた。フリースタイル全米チームのジーク・ジョーンズ・ヘッドコーチは「とてもエキサイティングなこと。チームに五輪金メダリストがいることは、とても大きなことだ」と話した。

 男子フリースタイル55kg級は、昨年11月のアジア大会(中国・広州)で60kg級へアップした元世界王者のディルショド・マンスロフ(ウズベキスタン)が階級を戻して優勝している。日本にとって期待の階級だが、セジュドの復帰参戦によってロンドン五輪へ向けて厳しさを増していきそう。

 

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