2011年全日本チーム記事一覧


学生選抜チームがブルガリア遠征へ出発
【2011年2月21日】



 男子両スタイルの学生選抜チームが2月20日、成田空港発のオーストリア航空でブルガリアへ向けて出発した(右写真)。ソフィアまたはブルガスで練習試合をこなし、25〜27日にブルガスで行われるダン・コロフ国際大会(フリースタイル)とニコラ・ペトロフ国際大会(グレコローマン)に出場する。

 団長として昨年に続いての参加となる全日本学生連盟の滝山将剛会長(国士館大部長)は「去年11月のアジア大会を生で観戦し、日本の男子の力は間違いなく上がっていると感じた。今回の遠征は去年に続いての参加選手も多く、大会のレベルも分かっているので、恐れることなく闘い、いい成績を出してほしい」と期待した。昨年は、最初の練習試合では外国選手相手にびびっていた選手も、3試合目の練習試合では落ち着いて闘っていたとのことで、「何よりも経験が必要。1試合でも多くの試合をさせたい」と話した。

 大塚勇副団長(全日本学生連盟理事長)は2008年世界学生選手権(ギリシャ)以来の海外遠征で、その時はフリースタイルで3階級優勝の快挙を達成した。「選手には頑張ってもらい、今回もいい思いを味わいたい」と言う。滝山団長は、大塚副団長は選手時代に多くの海外遠征をこなし、当時の八田一朗会長からレスリングだけでなく遠征中の生活をも厳しく指導された経験を持つことを説明。「八田会長の教えを受け継ぎ、マットを降りたところでのマナーや振る舞いも厳しく指導してもらいたい」と期待した。
(左写真=選手にあいさつする滝山団長。その右が大塚副団長)

 グレコローマンの内村勇太主将(拓大)は昨年に続いての参加(昨年はフリースタイル)。昨年の大会は2連敗と結果を出すことができなかったが、その経験を生かして、学生二冠王や世界学生選手権での優勝につなげた。「合宿、練習試合、ブルガリア選手との交流など、大会以外にも得るものは多い遠征です。今年は内容が分かるから、去年以上に思い切ってできると思う。去年に続いての参加という選手も多いので、みんなで盛り上げ、去年以上の成績を残したい」と気合十分。

 一方、フリースタイルの鈴木聖二主将(専大)は高校生の時以来という海外遠征への抜てき。インタビューされることにも慣れていないようで、そばにいた馬渕賢司コーチ(中京学院大コーチ)に助け舟を求めるような初々しいしぐさを見せながら、「卒業後も大学に残って世界を目指すので、自分の力がどこまで通用するか試してきたい。(チームメートは)みんな強い選手だから心配していないけど、主将としてチームをサポートしていきたい」と話した。

 遠征選手は下記の通り。



 【団 長】滝山将剛(全日本学生連盟会長=国士大部長)
 【副団長】大塚勇(全日本学生連盟理事長)
 【コーチ】小幡邦彦(山梨学院大コーチ)、木村元彦(専大コーチ)、馬渕賢司(中京学院大監督)
 【帯同審判】藤本賢一(奈良・二階堂高教)、針谷豊(群馬・館林高教)

 【フリースタイル選手】
 ▼55kg級 半田守(専大)
 ▼60kg級 石田智嗣(早大)
 ▼66kg級 田中幸太郎(早大)
 ▼74kg級 高谷惣亮(拓大)、藁沢謙(国士舘大)
 ▼84kg級 鈴木聖二(専大)、山口剛(早大)
 ▼96kg級 脇本恭平(立命館大)
 ▼120kg級 岡倫之(日大)

 【グレコローマン選手】
 ▼55kg級 梶雅晴(山梨学院大)
 ▼60kg級 内村勇太(拓大)
 ▼66kg級 岡本佑士(拓大)
 ▼74kg級 中井伸一(中大)
 ▼84kg級 天野雅之(中大)
 ▼96kg級 有薗拓真(山梨学院大)

 

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