2011年全日本チーム記事一覧


女子のW杯代表チームがフランスへ向けて出発
【2011年3月3日】



 女子のワールドカップ(3月5〜6日、フランス・リーバン)に出場する日本代表チームが3月2日、成田空港発のエールフランス航空で出発した(右写真)。全日本チャンピオン5人のメンバーで2006年以来の世界一奪還を目指す。

 木名瀬重夫監督(日本協会専任コーチ)は「ほぼベストメンバーなので、王座奪還を期待できる。一方で、ロンドン五輪を見すえた強化の一環でもあるので、個人、個人も課題を持って闘ってほしい」と要望。2006年から優勝に見離されていることは全日本コーチとして気になっていることで、「ここで優勝し、ロンドン五輪へ向けての弾みにしたい」と言う。

 藤川健治コーチ(自衛隊)は「外国も強豪が参加しそう。いい経験をして、今年の世界選手権とロンドン五輪へつなげてほしい」と話した。

 五輪3連覇を目指す63kg級の伊調馨(ALSOK)をはじめ、48kg級の坂本日登美(自衛隊)、72kg級の浜口京子(ジャパンビバレッジ)と世界チャンピオン経験者が3人。報道陣の取材を受けたが、日本の歴代ワールドカップ代表の中で最年少となる51kg級の菅原ひかり(愛知・至学館高2年)にも注目が集まった。

 菅原は「先輩からは『勝っても負けても、思い切っていけ』と言われています」と言う一方、多くの報道陣に囲まれ、試合を待たずに緊張モード。帰国後は高校の試験が控えていることもあって、バッグの中は教科書がぎっしり詰まっているとのこと。リクエストにこたえてバッグを開けて見せると、確かに教科書が詰まっていた。報道陣は「高校生の本分を忘れない、しっかりした姿勢だね」と感心しきりだった。

 遠征メンバーは下記の通り。8日に帰国する。

報道陣の注目を集めた日本史上最年少W杯代表の菅原ひかり。教科書持参の遠征。 アニマル浜口さんが筆ペンで書いてくれた「気合だ」カードを見せる浜口京子。 1月末のロシア遠征に続き、精力的に国際経験を積む伊調馨。




【団長】丸山秀二(日本協会副会長)
【監督】木名瀬重夫(日本協会専任コーチ)、【コーチ】藤川健治(自衛隊)
【ドクター】伊藤順一(心身障害児総合医療療育センター)
【トレーナー】高橋あすか(ファクトリージャパン)
【帯同審判】横山二朗(千葉・佐倉西高教)
【選手】
 ▼48kg級 坂本日登美(自衛隊)
 ▼51kg級 菅原ひかり(愛知・至学館高)
 ▼55kg級 松川知華子(ジャパンビバレッジ)
 ▼59kg級 齊藤貴子(自衛隊)
 ▼63kg級 伊調馨(ALSOK)
 ▼67kg級 井上佳子(至学館大)
 ▼72kg級 浜口京子(ジャパンビバレッジ)

 

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