2011年全日本チーム記事一覧


清水博之(自衛隊)が銀メダル…ハンガリーGP最終日
【2011年3月7日】



 【ソンバトヘイ(ハンガリー)】男子グレコローマンのゴールデン・グランプリ予選「ハンガリー・グランプリ」最終日は3月6日、3階級が行われ、66kg級の清水博之(自衛隊)が4試合に勝って決勝戦へ進んだものの、2008年北京五輪5位で昨年のアジア大会2位のダーカン・バヤカメトフ(カザフスタン)に敗れ、銀メダルに終わった(右写真)

 清水選手は昨年10月の「サンキスト・オープン」(米国)での優勝以来、国際大会で連続メダルを獲得。同大会で優勝した時の決勝の相手グレン・ガーリソン(米国)と今回も対戦。危なげなく勝った。初対戦のバヤカメトフには、第1ピリオドにローリングを決めてリードしたものの、第2ピリオドに強いローリングに返されピリオドスコア1−1へ。第3ピリオドはバヤカメトフのローリングとリフトで勝負をつけられた。

 健闘した清水は試合後、グラウンドのデフェンスに「迷いがあります」と話し、強くしないとならないという気持ちを持ってこれからのトレーニングをやるという姿勢を見せた。「この大会に入賞できて、いいモチベーションになる。世界選手権へ行きたい」と話し、4月末の明治乳業杯全日本選抜選手権を目指す。

 国内のライバルとなる全日本チャンピオンの岡本佑士(拓大)は、初戦で世界3位のバシフ・アージマノフ(トルコ)と当たり、ポイントを取れずに0−2のストレート負け。アージマノフが次の試合でバヤカメトフに敗れ、敗者復活戦へは回れなかった。


 両選手の成績は下記の通り。(文・撮影=ビル・メイ)



《66kg級・清水博之》

1回戦    2回戦 準決勝 
決 勝  表彰式 
《66kg級・岡本祐士》
1回戦 


 【66kg級】清水博之(自衛隊)     2位=25選手出場

1回戦  BYE

2回戦 ○[2−0(1-0,3-0)]Richard Rigo(スロバキア)
 《試合経過》清水が第1ピリオド、グラウンドを守り切って先制。第2ピリオドはスタンドで積極的に攻めてバックを取り、ローリングで3−0。そのままスコアで試合終了。

3回戦 ○[2−0(1-0,1-0)]Glenn Garrison(米国)
 
《試合経過》清水が第1ピリオド中盤、首投げのような技でバックに回って1−0。第2ピリオドはグラウンドを守り切って勝利。

準決勝 ○[2−0(1-0,1-0)]Balint Korpasi(ハンガリー)
 
《試合経過》世界学生2位の相手に対し、ともにスタンド・ポイントはなし。第1ピリオドのグラウンドは清水が攻撃し、きれいなローリングで先制。第2ピリオドに、得意の腕とりwp仕掛けたが、やはりポイントはなし。グラウンドの防御ではしっかり守って決勝に進んだ。

決勝 ●[1−2(2-0,0-25-0)]Darkhan Bayakhmetov(カザフスタン)
 
《試合経過》第1〜3ピリオドともスタンド・ポイントはなし。第1ピリオドのグラウンドは清水が攻めてウエストロックを取り、2回目のトライで回して2点。第2ピリオドは、スタンドで一度相手が首投げを掛け清水が上になったが、リスクレスリングで清水のポイントはなし。グラウンド戦となり、バヤカメトフがウエストロックを組み、ちょっとリフトしてローリング。2点となった。

 第3ピリオドに熱戦が続けたが、スタンドのポイントはなし。ボール・ピックアップの結果、バヤカメトフの攻撃。ホイッスルとのタイミングがよく、すぐにローリングを掛けた。清水は下から攻めない勝てない状況となり、立ち上がったが、逆に後ろ投げに投げられた。試合終了。

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【66kg級】岡本佑士(拓大)     18位=25選手出場

1回戦 ●[0−2(0-1,0-2)]Vasif Arzimanov(トルコ)
 
《試合経過》押し合いの試合展開となり、第1、2ピリオドはスタンド・ポイントなし。グラウンドで岡本が攻め、一度リフトが成功しかけたが、相手がうまく逃げ、先制された。第2ピリオドのグラウンドは、岡本が必死に守ったもんお、ぎりぎりの時間にローリングされた。 日本陣営はタイムアップとしてチャレンジしたものの、チェアマンが却下された。

 

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