ロシア協会が日本協会に練習場提供の申し入れ【2011年３月29日】



　ロシア・レスリング協会は、３月11日に発生した東日本大震災にあたり、友好関係にある日本の大惨事に大きな衝撃を受けていることと深い哀悼の意を表明。日本協会に対し、ナショナルチームが練習に不自由する状況であるなら、モスクワに招待し練習場を提供する旨の申し入れを行った。

　日本とロシアは、ソ連時代から極めて友好な関係にあり、同国のチームが日本で合宿をやったり、日本がクラスノヤルスクで行われている「ヤリギン国際大会」に毎年のように出場するなど深い交流を続けてきた。昨年秋もロシアの女子若手チームが東京で合宿している。

　日本協会の福田富昭会長はロシア協会のミハイル・マミアシビリ会長ほか宛に、ロシア協会の心あたたまる迅速な対応に感謝するとともに、全日本チームの練習場は被害を受けておらず、被害を受けた選手もなく練習には問題がないことと、今後大きな変化があった場合にはロシア協会の厚意を受ける用意がある旨の返答をした。
　
　ロシア協会は公式ホームページ上で、日本選手に犠牲者がいなかったことを報告するとともに、日本が復興に全力を挙げて取り組んでくれることを望んだ。