2011年全日本チーム記事一覧


災害復興支援大会を開催、義援金を呼びかけ…ジュニアクイーンズカップ第1日
【2011年4月3日】



 3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の災害害復興支援大会として、ジュニアクイーンズカップ選手権が4月2日、東京・駒沢体育館で開幕。小学生、中学生、カデット、ジュニアの女子選手が一堂に会した。

 未曾有の震災は、3月下旬の全国高校選抜大会(新潟市)が中止となるなどレスリング界にも影響を及ぼしていた。震災から約3週間後のこの大会も開催が危ぶまれたが、日本協会は「災害復興支援大会」として開催を決定。大会会場設備の簡素化、会場照明の節電を心がけ、大会を早く終わらせるよう進行管理をいつも以上に徹底した。

 開会式での日本協会・福田富昭会長のあいさつでは、震災犠牲者への黙とうを行い、選手宣誓では伊藤友莉香(環太平洋大)が「『がんばろう日本!』一試合、一試合、全力を尽くし、最後まであきらめずに、闘いぬくことを誓います」と、熱いメッセージを込めた。

 日本協会は大会中に義援金の呼びかけを行い、初日は五輪メダリストの吉田沙保里、伊調馨(ともにALSOK)や浜口京子(ジャパンビバレッジ)とアニマル浜口さんが来場者に義援金を呼びかけた
(右写真)。さらに、アシックスの協力により、チャリティーTシャツを販売。一部には北京五輪全メダリストのサインが背中に入っているプレミアもので、1枚2000円で販売した。売上金は全額、震災の義援金にする。

 この日は全階級の準々決勝までを行った。今大会からジュニアとカデットは、世界&アジアのジュニア選手権とカデット選手権の日本代表選考会を兼ねることなり、例年より白熱した試合が行われた。(文・撮影=増渕由気子)

 

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