2011年明治杯全日本選抜選手権記事一覧


【特集】全日本選抜選手権展望(1)…男子グレコローマン55kg級
【2011年4月12日】



 2011年世界選手権(9月12〜18日、トルコ・イスタンブール)の日本代表をかけた明治杯全日本選抜選手権が4月29日(祝)〜30日(土)、東京・代々木競技場第2体育館で行われる。昨年12月の全日本選手権の優勝選手が勝てば日本代表に決定、別の選手が勝てばプレーオフ(女子の51・59・67kg級は女子強化委員会による選抜)。

 今年の世界選手権は、2012年ロンドン五輪の出場権獲得の第1次予選で、5位以内に入ると出場権を手にする。男女とも出場権を手にした選手は、その後の日本代表争いに大きなアドバンテージを得ることになる。ロンドン五輪代表を見据えた闘いは、間もなく火ぶたを切る。

 各階級の見どころを探ってみた。



 ◎男子グレコローマン55kg級
(4月29日実施)

 昨年11月のアジア大会(中国・広州)で世界V5のイラン選手を破って優勝し、1ヶ月後の全日本選手権で4連覇を達成した長谷川恒平(福一漁業=
右写真)が頭ひとつ抜け出た状況。2007年全日本選手権で優勝して以来、現在まで日本選手には負け知らず。昨年10月の国体では60kg級に出場して優勝しており、地力は十分だ。

 今年の冬は海外遠征に参加しなかった。海外に手の内を見せないためと思われ、すでに今年の世界選手権とロンドン五輪へ向けての準備に入っているといったところ。それだけに、国内でつまずくわけにはいくまい。

 対抗は、全日本選手権2位で国体優勝の峰村亮(神奈川大職)。スコアから言えば、長谷川とは闘う度に接戦を展開。昨年の全日本選手権での対戦(VTR)では第1ピリオドを取った。決して手の届かない距離ではあるまい
(左写真=青が峯村)

 昨秋は単身でトルコ遠征を実施し、違った環境下で強化をはかった。今年2月の「デーブ・シュルツ国際大会」(米国)では2009年欧州選手権3位・2010年同5位のブルガリア選手を破るなど実力アップの成果を見せている。

 全日本選手権3位の禎卓也(自衛隊)と村田知也(三重・久居高教)、全日本社会人選手権優勝で国体2位の尾形翼(ALSOK)、若手では学生二冠(全日本学生選手権、全日本大学グレコローマン選手権)を制した梶雅晴(山梨学院大)らがどこまで食い込めるか。


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 《エントリー選手》

長谷川恒平(福一漁業)
青木成樹(青山学院大)
佐々木晋(拓大)
梶雅晴(山梨学院大)
峯村亮(神奈川大職)
村田知也(三重・久居高教)
田野倉翔太(日体大)
禎卓也(自衛隊)
大谷康太(専大クラブ)
大用真郷(専大)
清水早伸(自衛隊)
尾形翼(ALSOK)


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 《全日本選手権成績》
 ▼決勝
長谷川恒平(福一漁業)○[2−1(0-1,1-0,1-0)]●峯村亮(神奈川大職)
 ▼準決勝
長谷川恒平(福一漁業)○[2−0(2-0,1-0)]●禎卓也(自衛隊)
峯村亮(神奈川大職)○[2−1(1-0,0-1,1-0)]●村田知也(三重・久居高教)

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 《全日本王者・長谷川恒平の最近の国内大会成績
 
【2010年全日本選手権】
決 勝 ○[2−1(0-1,1-0,1-0)]峯村亮(神奈川大職)
準決勝 ○[2−0(2-0,1-0)]禎卓也(自衛隊)
3回戦 ○[2−0(5-0,1-0)]梶雅晴(山梨学院大)
2回戦 ○[フォール、3P1:06(4-0,4-5,F4-0)]大用真郷(専大)
1回戦  BYE

 
【2010年国民体育大会(60kg級)】
決 勝 ○[2−1(1-0,0-3,2-0)]倉本一真(滋賀・自衛隊)
準決勝 ○[2−0(1-0,1-0)]谷岡泰幸(山口・自衛)
3回戦 ○[2−0(1-0,1-0)]矢野慎也(拓大)
2回戦 ○[2−1(2-5,1-0,1-0)]城戸義貴(自衛隊)
1回戦 ○[2−0(1-0,3-0)]内村勇太(拓大)

 
【2010年全日本選抜選手権】
決 勝 ○[2−0(3-0,2-0)]峯村亮(神奈川大職)
準決勝 ○[2−0(4-0,1-0)]村田知也(三重・久居高校教)
2回戦 ○[2−0(1L-1,5-0)]尾形翼(山形県協会)
1回戦  BYE

 【2009全日本選手権】
決 勝 ○[2−0(1-0,1-0)]峯村亮(神奈川大職)
準決勝 ○[2−0(TF7-0=1:01,TF8-0=1:11)]梶雅晴(山梨学院大)
2回戦 ○[2−0(5-1,1-0)]山下誠司(群大クラブ)
1回戦 ○[2−1(0-1,1-0,1-0)]清水早伸(自衛隊)

 
【2009全日本選抜選手権】
決 勝 ○[2−0(2-0,1-0)]平尾清晴(新潟県協会)
準決勝 ○[2−0(2-0,1-0)]村田知也(三重・久居高教)
2回戦 ○[2−0(2-0,1-0)]富岡達也(日体大)
1回戦  BYE

 
【2008年全日本選手権】
決 勝 ○[2−1(1L-1,1-1L,1L-1)]峯村亮(神奈川大職)
準決勝 ○[2−0(6-0=0:54,1L-1)]梶雅晴(山梨学院大)
2回戦 ○[2−0(5-0,6-0=2:00)]大谷康太(専大)
1回戦  BYE

 

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