浜口京子（ジャパンビバレッジＨ）が15度目の世界選手権へ…明治杯全日本選抜選手権最終日【2011年５月１日】



　今年の世界選手権（９月・トルコ）の日本代表選考を兼ねた明治杯全日本選抜選手権最終日は４月30日、東京・代々木競技場第２体育館で男女９階級が行われ、女子72kg級は浜口京子（ジャパンビバレッジホールディングス）が勝ち（右写真）、15度目の世界選手権出場を決めた。２度の五輪を含め17度目の世界大会。

　女子55kg級は世界選手権と五輪を合わせて11度目の世界一を目指す吉田沙保里（ＡＬＳＯＫ）が勝ち、同63kg級も2004年アテネ・2008年北京両五輪金メダリストの伊調馨（ＡＬＳＯＫ）が優勝。同48kg級は坂本日登美（自衛隊）が勝った。

　男子グレコローマン74kg級と84kg級は、ともにプレーオフにもつれ、74kg級は大会を制した金久保武大（ＡＬＳＯＫ）が、84kg級は初戦で敗れた全日本チャンピオンの岡太一（自衛隊）が大会優勝の天野雅之（中大職）にリベンジして、それぞれ世界選手権へのキップを手にした。

　男子フリースタイル66kg級はアジア大会金メダリストの米満達弘（自衛隊）が勝って３年連続の世界選手権へ。同74kg級は大会を制した高橋龍太（自衛隊）がプレーオフでも全日本チャンピオンの長島和幸（クリナップ）を破り、29歳にして世界選手権初出場を決めた。

　最優秀選手に与えられる明治杯は、世界選手権男子グレコローマン60kg級銀メダリストの松本隆太郎（群馬ヤクルト販売）が初受賞（左写真）。優秀選手賞は、男子グレコローマンが55kg級優勝の長谷川恒平（福一漁業）、男子フリースタイルが米満、女子は吉田がそれぞれ受賞した。

　各階級の成績は下記の通り（第１日成績）。

　◎男子フリースタイル

　【66kg級】

　▼決勝
米満達弘（自衛隊）○［２−０(2-0,3-1)］●小島豪臣（K-POWERS）

　※米満達弘は３年連続３度目の優勝

　▼準決勝
米満達弘（自衛隊）○［２−０(3-0,2-0)］●池松和彦（池松オリンピックレスリングアカデミー）
小島豪臣（K-POWERS）○［２−０(3-1,2-0)］●藤本浩平（警視庁）

　▼２回戦
米満達弘（自衛隊）○［２−０(3-1,2-0］●佐藤吏（読売千葉広告社）
池松和彦（池松オリンピックレスリングアカデミー）○［２−１(1-4,1-0,4-1)］●後藤翼（山梨・韮崎工高講）
藤本浩平（警視庁）○［２−０(4-3,3-0)］●田中幸太郎（早大）
小島豪臣（K-POWERS）○［２−０(TF6-0=1:32,3-1)］●砂川航祐（日体大）

　▼１回戦
佐藤吏（読売千葉広告社）○［２−０(1-0=2:15,3-0)］●小石原拓馬（日体大）
田中幸太郎（早大）○［２−０(1-0,5-0)］●長尾明来士（近大）
砂川航祐（日体大）○［２−１(0-3=2:06,3-0=2:02,1-0=2:05)］●金渕清文（青森・光星学院高教）

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　【74kg級】

　▼プレーオフ
高橋龍太（自衛隊）○［フォール、2P1:12(2-1,F5-0)］●長島和幸（クリナップ）

　※高橋は初の世界選手権初出場

　▼決勝
高橋龍太（自衛隊）○［フォール、2P1:53(2-0,F4-1)］●鈴木崇之（警視庁）

　※高橋は初優勝

　▼準決勝
高橋龍太（自衛隊）○［２−０(3-0=2:10,1L-1)］●長島和幸（クリナップ）
鈴木崇之（警視庁）○［途中棄権、1P2:08(1-0)］●高谷惣亮（拓大）

　▼２回戦
長島和幸（クリナップ）○［２−１(4-0,1-2,7-3)］●山名隆貴（日体大）
高橋龍太（自衛隊）○［２−０(5-0,5-0)］●奈良部嘉明（山梨学院大ＯＢ）
高谷惣亮（拓大）○［２−０(1-0=2:11,1-0)］●横山太（自衛隊）
鈴木崇之（警視庁）○［フォール、1P0:45(F3-0)］●宮原崇（国士舘大大学院）

　▼１回戦
山名隆貴（日体大）○［フォール、3P1:40(2-0,TF1-7=1:26,F4-0)］●長谷川公俊（神奈川大）
宮原崇（国士舘大大学院）○［２−１(1-0,0-3=2:02,L1-1)］●��沢謙（国士舘大）

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　【84kg級】

　▼決勝
松本真也（警視庁）○［フォール、1P0:13(F4-0)］●門間順輝（秋田市消防本部）

　※松本は２年ぶり３度目の優勝

　▼準決勝
松本真也（警視庁）○［２−１(0-1,C1-1,4-0=2:04)］●山口剛（早大）
門間順輝（秋田市消防本部）○［２−１(3-1,1-1L,2-0)］●浅見哲郎（東京・東亜学園高教）

　▼２回戦
松本真也（警視庁）○［２−０(4-0,3-0)］●鈴木聖二（専大コーチ）
山口剛（早大）○［２−１(5-0,2-6=1:03,2-0)］●柴田寛（周南市役所）
浅見哲郎（東京・東亜学園高教）○［２−０(1-0,1-0)］●細谷翔太朗（日大）
門間順輝（秋田市消防本部）○［２−１(2-0,0-4,1-0)］●松本篤史（ＡＬＳＯＫ）

　▼１回戦
鈴木聖二（専大コーチ）○［２−０(1-0=2:03,1-0)］●嶋田裕大（国士舘大）
細谷翔太朗（日大）○［２−０(TF6-0=1:45,TF6-0=0:47)］●山本美仁（ＣＡＭＵＳＡ）
門間順輝（秋田市消防本部）○［２−０(1-0=2:04,1-0)］●山本悟（群馬県協会）

　◎男子グレコローマン

　【74kg級】
　　
　▼プレーオフ
金久保武大（ＡＬＳＯＫ）○［２−０(1-0,4-1)］●田村和男（早大）

　※金久保武大は２度目の世界選手権出場へ

　▼決勝
金久保武大（ＡＬＳＯＫ）○［２−０(1-0,2-0)］●葛西直人（自衛隊）

　※金久保武大は３年連続３度目の優勝

　▼準決勝
葛西直人（自衛隊）○［２−１(0-1,1-0,3-0)］●鶴巻宰（自衛隊）
金久保武大（ＡＬＳＯＫ）○［２−０(2-0,2-0)］●角功介（自衛隊）

　▼２回戦
葛西直人（自衛隊）○［２−０(1-0,1-0)］●田村和男（早大）
鶴巻宰（自衛隊）○［２−０(3-0,1-0)］●岩崎裕樹（香川県協会）
角功介（自衛隊）○［２−０(3-0,2-0)］●中村隆春（日体大）
金久保武大（ＡＬＳＯＫ）○［２−０(2-0,2-0)］●森川一樹（山梨学院大ＯＢ）

　▼１回戦
葛西直人（自衛隊）○［２−０(4-0,6-1)］●渡部友章（クリナップ）
鶴巻宰（自衛隊）○［２−０(4-0,1-0)］●香西順平（青山学院大）
中村隆春（日体大）○［２−０(TF7-0=1:44,TF7-0=0:45)］●北川幸一（松阪クラブ）
森川一樹（山梨学院大ＯＢ）○［２−１(0-1,3-1,3-2)］●小森大祐（拓大）

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　【84kg級】

　▼プレーオフ
岡太一（自衛隊）○［２−０(1-0,1-0)］●天野雅之（中大職）

　※岡は初の世界選手権出場へ

　▼決勝
天野雅之（中大職）○［フォール、1P1:55(F4-0)］●齋川哲克（両毛ヤクルト販売）

　※天野は初優勝

　▼準決勝
天野雅之（中大職）○［フォール、1P1:47(F2-0)］●伊藤諒（自衛隊）
齋川哲克（両毛ヤクルト販売）○［２−０(1-0,3-2)］●横沢徹（拓大）

　▼１回戦
天野雅之（中大職）○［２−０(1-0,5-0=1:52)］●岡太一（自衛隊）
伊藤諒（自衛隊）○［２−０(1-0,TF6-0=1:51)］●土田樹史（新潟・吉田高教）
横沢徹（拓大）○［２−０(1-0,2-0)］●尾曲伸乃祐（太氣挙氣功会）
齋川哲克（両毛ヤクルト販売）○［２−０(TF6-0=1:53,TF8-0=0:48)］●菊池崚（青山学院大）

　◎女子

　【48kg級】

　▼決勝
坂本日登美（自衛隊）○［２−０(5-1,TF8-1=1:20)］●三村冬子（日大）

　※坂本は２年連続２度目の優勝、通算８度目の世界選手権出場へ

　▼準決勝
坂本日登美（自衛隊）○［フォール、2P0:35(L2-2,F3-0)］●入江ゆき（九州共立大）
三村冬子（日大）○［２−１(0-3=2:03,1-0=2:06,L1-1)］●甲斐友梨（アイシン・エィ・ダブリュ）

　▼２回戦
坂本日登美（自衛隊）○［２−０(TF7-0=1:02,6-0)］●明尾弥紀（環太平洋大）
入江ゆき（九州共立大）○［２−０(1-0,TF6-0=1:22)］●伊藤史織（愛知・至学館高）
甲斐友梨（アイシン・エィ・ダブリュ）○［２−１(2-3,3-2,4-1)］●田中亜里沙（早大）
三村冬子（日大）○［２−１(4-0,0-3=2:04,1-0)］●鈴木綾乃（ジャパンビバレッジホールディングス）

　▼１回戦
明尾弥紀（環太平洋大）○［２−１(0-1,5-0,2-0)］●藤川千晶（早大）
入江ゆき（九州共立大）○［フォール、1P1:15(F4-0)］●鈴木美織（環太平洋大）
伊藤史織（愛知・至学館高）○［２−１(1-0,0-1=2:05,1-0=2:20)］●長沼美香（至学館大）
甲斐友梨（アイシン・エィ・ダブリュ）○［２−０(7-0,TF6-0=1:33)］●坂井のりこ（福岡医療専門学校）＝Ｄ
田中亜里沙（早大）○［２−０(1-0=2:01,B2-2)］●小柳絵里（環太平洋大）＝Ｅ
鈴木綾乃（ジャパンビバレッジホールディングス）○［２−１(1-0=2:06,0-1,3-1)］●桜井宏美（ランクアップ平野屋）＝Ｆ

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　【55kg級】

　▼決勝
吉田沙保里（ＡＬＳＯＫ）○［２−０(5-1,5-0)］●村田夏南子（ＪＯＣアカデミー／東京・安部学院高）

　※吉田は２年連続２度目の優勝、９度目の世界選手権出場へ

　▼準決勝
吉田沙保里（ＡＬＳＯＫ）○［フォール、2P0:27(5-0,F3-0)］●山名慧（アイシン・エィ・ダブリュ）
村田夏南子（ＪＯＣアカデミー／東京・安部学院高）○［２−０(3-0,B3-3)］●松川知華子（ジャパンビバレッジホールディングス）

　▼２回戦
吉田沙保里（ＡＬＳＯＫ）○［フォール、1P0:36(F5-0)］●浜田千穂（日体大）
山名慧（アイシン・エィ・ダブリュ）○［２−０(3-0,L1-1)］●坂上嘉津季（至学館大）
村田夏南子（ＪＯＣアカデミー／東京・安部学院高）○［２−０(1-0,4-0)］●木下茜（法大）
松川知華子（ジャパンビバレッジホールディングス）○［２−０(2-1,7-3)］●吉田理乃（至学館大）

　▼１回戦
浜田千穂（日体大）○［２−０(2-0,2-0=2:21)］●新井千明（早大）
坂上嘉津季（至学館大）○［フォール、2P0:35(TF6-0=1:12,F5-0)］●永石美智（九州共立大）
木下茜（法大）○［２−１(0-1=2:10,1-0,4-1)］●池亀優希（自衛隊）
吉田理乃（至学館大）○［フォール、1P1:20(F7-0)］●興梠麻衣香（環太平洋大）

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　【63kg級】

　▼決勝
伊調馨（ＡＬＳＯＫ）○［２−０(TF6-0=1:41,4-0)］●渡利璃穏（至学館大）

　※伊調は２年連続２度目の優勝、７度目の世界選手権出場へ

　▼準決勝
伊調馨（ＡＬＳＯＫ）○［２−０(TF6-0=1:29,TF6-0=1:56)］●工藤佳代子（自衛隊）
渡利璃穏（至学館大）○［２−０(2-0,1-0=2:06)］●永島聖子（スポーツビズ）

　▼２回戦
伊調馨（ＡＬＳＯＫ）○［フォール、2P0:51(TF7-0=1:29,F4-0)］●平野翔子（東海大）
工藤佳代子（自衛隊）○［２−０(4-0,TF6-0=1:51)］●吉井瑞江（至学館大）
渡利璃穏（至学館大）○［２−１(0-1,2-0,1-0)］●歌田圭純（東洋大）
永島聖子（スポーツビズ）○［２−０(TF6-0=1:26,3-0)］●上原榛奈（法大）

　▼１回戦
平野翔子（東海大）○［２−０(TF6-0=0:51,TF7-0=1:28)］●石岩優菜（群馬・西邑楽高）
上原榛奈（法大）○［２−１(2-3,3-1,1-0)］●渡部沙織（日体大）

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　【72kg級】

　▼決勝
浜口京子（ジャパンビバレッジホールディングス）○［２−０(1-0=2:04,3-0=2:03)］●鈴木博恵（クリナップ）

　※浜口は２年連続２度目の優勝、通算15度目の世界選手権出場へ

　▼準決勝
浜口京子（ジャパンビバレッジホールディングス）○［２−０(7-3,5-0)］●阿部梨乃（東京・安部学院高）
鈴木博恵（クリナップ）○［２−１(2-3,1-0,4-0)］●新海真美（アイシン・エィ・ダブリュ）

　▼１回戦
阿部梨乃（東京・安部学院高）○［２−０(3-1,2-0)］●新井明恵（法大）
新海真美（アイシン・エィ・ダブリュ）○［フォール、1P0:18(F4-0)］●吉水麻蓉（群馬・富岡実高）