2011年全日本チーム記事一覧


男子両スタイルの全日本チームが合宿スタート
【2011年5月10日】



 男子両スタイルのアジア選手権(5月19〜22日、ウズベキスタン・タシュケント)と世界選手権(9月12〜18日、トルコ・イスタンブール)の日本代表選手を中心とした全日本チームが5月9日、東京・味の素トレーニングセンターで今年度最初の合宿をスタートした(右写真)

 佐藤満・男子強化委員長(専大教)は大学の勤務の都合で2日目から参加。代わって初日の指揮を取った伊藤広道・男子強化副委員長(自衛隊)は「世界選手権の代表は全日本選抜選手権を振り返って課題点を見つけ、それに取り組んでほしい。アジア選手権の代表は、万全の状態で大会に臨めるようコンディションを整えてほしい」と要望した。

 今年のアジア選手権は、両スタイルとも軽量級は主に2番手、3番手の選手、重量級は主に1番手の選手の派遣。来年のロンドン五輪の出場権獲得にはかかわってこないものの、「軽量級の2番手でもアジアの王者になれれるくらいの層の厚さがほしい」として金メダルを注文。1番手が出場する重量級に対してはメダルを要求し、「世界選手権で出場枠を取れるにこしたことはないが、現実問題として、そのあとのアジアでの出場枠争いにもつれる場合が多くなると思う。アジア選手の実力を見極め、自分のいる位置を確認してほしい」と話した。

 練習ではアジア選手権と世界選手権の代表同士が壮絶なスパーリングを展開するなど、決戦(全日本選抜選手権)の10日後にもかかわらず気合を振り絞って練習するシーンが数多く見られ、伊藤副委員長はその姿勢を評価した。

 アジア選手権には、当初出場予定だった男子フリースタイル74kg級の長島和幸(クリナップ)が負傷のため辞退。明治杯全日本選抜選手権で優勝して世界選手権代表を決めた高橋龍太(自衛隊=
左写真)が出場することになった。29歳にして初めて日本代表として全日本合宿に参加した高橋は、「(整列の)最前列に立つのはどんな気持ちなのかな、と思い続けていた。いざ立ってみると、それだけでは感動もうれしさもなかった。日本代表になったくらいで喜ぶわけにはいかない」と、世界で勝っての喜びを求めた。

 当初は、世界選手権までに国際大会をこなす予定はなかったが、アジア選手権という格好の実戦練習が転がり込んできた形。「もちろん優勝を狙いますが、世界選手権につながる闘いをやりたい」と話した。


2月以来、約3ヶ月ぶりの全日本合宿 伊藤広道副委員長の技術指導 湯元健一(左)・進一兄弟の練習
激励に訪れた日本協会の馳浩副会長 重量級の強化に力をいれる小平清貴コーチ 練習の最後は過酷な補強練習

 

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