2011年全日本チーム記事一覧


日本は地元ドイツを破って7位…ジュニア・ワールドカップ最終日
【2011年5月30日】



 【プラウエン(ドイツ)、ビル・メイ】男子フリースタイルの第1回ジュニア・ワールドカップ最終日は5月28日、ドイツ・プラウエンで行われ、7・8位決定戦に回った日本は地元のドイツを5−3で破り、7位となった(右写真)

 第1日に予選B組1回戦でアゼルバイジャンに敗れた日本は、この日の2回戦でグルジアに0−8で完敗。3回戦では米国に3−5で敗れ、3敗でB組最下位となった。最後に意地を見せた。

 日本は4試合闘い、55kg級の森下史崇(日体大)が3勝1敗の成績をマークした。

 ロシアとアゼルバイジャンの対戦となった決勝は、ロシアの120kg級のマゴメド・ガラエフが第3ピリオドのクリンチで勝ち、チームスコア4−4へ。テクニカルポイントは34−30で、ロシアの優勝が決まった。3位決定戦はイランが圧倒的の力を見せて、グルジアを7-1を破った。

 各試合結果は下記の通り。



 ◎7・8位決定戦 日本○[5−3]●ドイツ

【50kg級】
伊藤優(長崎・島原高)○[2−0(1-0,1-0)]●Marc Luithle
 
《試合経過》伊藤は低い両足タックルを決めてラスト15秒でこのピリオドを先取。第2ピリオドは両足タックルを決めて勝利へつなげた。

【55kg級】
森下史崇(日体大)○[2−0(TF6-0=1:08,5-0)]●Nico Zarcone
 
《試合経過》森下はタックルや外無祖などを決めて、一方的に勝った。

【60kg級】
桑原諒(早大)●[フォール、2P1:53(1-1L,F2-6)]○Tim Mueller
 
《試合経過》桑原は第2ピリオドに2回の返し技を決めて4−0とリードしたが、相手が正面タックルからフォールの体勢につなげ、押さえられた。

【66kg級】
岩渕尚紀(拓大)○[フォール、1P1:22(F3-0)]●Leonard Wickel
 
《試合経過》岩渕はがぶりからえび固めを決め、押さえてフォール。

【74kg級】
嶋田大育(国士舘大)○[2−1(TF0-7=1:09,2-1,3-0)]●Carsten Kopp
 
《試合経過》タックルを取られた嶋田はm強烈なローリング3回転で0−7。第2ピリオドは場外ポイントでリードしたものの、ゴービハインドで1−1。島田はリバースで上になって貴重なポイントを取り、このピリオドを取った。第3ピリオドは安定しており、ゴービハインドで1−0。それからアンクル・ホルドを決めて勝った。

【84kg級】
佐々木健吾(日体大)●[フォール、2P1:56(2-3,F2-6)]○Michael Dengel
 
《試合経過》佐々木はくぐりでタックル入ったが、相手のカウンター投げで2−3になってしまってこのピリオドを落とした。第2ピリオド、相手がゴービハインドを狙い、佐々木がくぐりで逃げようと思った瞬間、背中からマットに落ちてしまい、そのまま押さえられた。

【96kg級】
山本康稀(埼玉・花咲徳栄高)○[2−0(2-0,4-0)]●Sebastian Wendel
 
《試合経過》山本は相手のタックルをカウンターで返して第1ピリオドを先取。第2ピリオド、相手を場外出し、バックへ回ってパンケーキ・カウンター。日本の勝利を実質的に決めた。

【120kg級】
岡倫之(日大)●[フォール、2P1:16(2-3,F2-6)]○Toni Bernhardt
 
《試合経過》岡のはスタートがよかったが、2−0のあと両足タックルを許してしまい、返されて逆転された。第2ピリオドは首投げから落とされ、タックルから同点。そして、逆方向の首投げで倒され、押さえられた。


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 ◎B組3回戦 日本●[0−8]○グルジア

【50kg級】
伊藤優(長崎・島原高)●[0−2(0-2,0-1)]○Levani Rotchikashvili
 
《試合経過》伊藤がよく攻めたが、 相手は待ているタイプ。くぐられ、バックポイントを取られて敗れた。

【55kg級】
森下史崇(日体大)●[0−2(0-3,0-1=2:27)]○Lasha Lomtadze
 
《試合経過》2009年欧州ジュニア3位の相手に対し、森下は第1ピリオド、片足の取り合いになって、相手が大きなトリップで3点先取。第2ピリオド、クリンチになって森下がよく守ったものの、グルジアがチャレンジし、ビデオチェックの結果、ひざがマットに付いたと認められて敗れた。

【60kg級】
桑原諒(早大)●[フォール、1P0:58(F0-3)]○Zurabi Iakobishvili
 
《試合経過》2008年欧州カーデット2位の相手に対し、桑原はタックルを守り、ポイントを許さないように頑張ったが、フォールの状態に追い込まれ、押さえこまれた。

【66kg級】
岩渕尚紀(拓大)●[1−2(2-3,2-1,TF0-6=1:08)]○Davit Galegashvili
 
《試合経過》2008年欧州カーデット3位の相手に対し、第1、2ピリオドともタックルの取り合いでピリオドスコアは1−1。しかし第3ピリオドは相手が正面タックルを決め、ガツレンチ2回転で試合が終わった。

【74kg級】
嶋田大育(国士舘大)●[0−2(2-7,5-7)]○Beka Petriashvili
 
《試合経過》島田は2度もリードの状態があったものの、第1ピリオドは相手のくぐりからニアフォールされ、第2ピリオドも相手のスクランブルで逆転されてしまった。

【84kg級】
佐々木健吾(日体大)●[1−2(0-2,1-0=2:04,1-1L)]○Sandro Aminashvili
  
《試合経過》佐々木は第2ピリオドのクリンチを取ってピリオドスコア1−1へ。第3ピリオドの1分45秒、片足タックルでリードを取ったが、ラスト数秒に場外に出され逆転負け。

【96kg級】
山本康稀(埼玉・花咲徳栄高)●[0−2(TF0-6=1;23,TF0-8=1:27)]○Omar Gusoshvili
 
《試合経過》山本はタックルから場外に出したが、審判は岡の勇み足を取り相手のポイントへ。すぐにタックルを取られ、2度返しされて0−6。第2ピリオド、相手が波に乗ってタックル、返し、最後に3点となる片足タックル。

【120kg級】
岡倫之(日大)●[0−2(0-1=2:03,0-1)]○Giorgi Aslanishvili
 
《試合経過》岡はポイントを取れなかった。第1ピリオドはクリンチでポイントを失い、第2ピリオドは片足タックルから場外に出された。


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 ◎B組2回戦 日本●[3−5]○米国

【50kg級】
伊藤優(長崎・島原高)○[2−0(5-3,TF7-1=1:09)]●Nick Roberts
 
《試合経過》伊藤は0−3とリードされたあと、相手のローリングを上に乗ってニァフォールへ追い込み、逆転で第1ピリオドを先取。第2ピリオドにパンケーキや外無双でテクニカルフォール。

【55kg級】
森下史崇(日体大)○[2−0(1-0,TF6-0=1:50)]●Jack Hathaway
 
《試合経過》森下はゴービハインドで第1ピリオドを先取。第2ピリオドは積極攻めて、最後にローリング2回転でテクニカルフォール。

【60kg級】
桑原諒(早大)●[1−2(0-1,TF6-0=1:06,0-1)]○Anthony Ramos
 
《試合経過》桑原は前日の世界2位のアゼルバイジャン選手との試合で肩を痛め、攻撃はあまりできなかった。第1、3ピリオドは相手の片足タックルにリードされたが、攻めらることができなかった。第2ピリオドは首投げ、レッグ・ホールドなどでテクニカルフォールを取ったが、活かされなかった。

【66kg級】
岩渕尚紀(拓大)●[0−2(TF0-6=0:24,1-4)]○Joshua Kindig
 
《試合経過》第1のピリオド開始早々、腕取りから横捨て身に落とされてローリング2回転。24秒でテクニカルフォールを取られた。第2ピリオドの中盤、バックに回られて落とされて失点。岩渕がラスト10秒にカニバサミのカウンターで1点取ったが、追いつけなかった。

【74kg級】
嶋田大育(国士舘大)●[0−2(0-4,2-4)]Allan Taylor
 
《試合経過》相手はタックルを取ってから、絞め技に近い返し技を2度使って、ともにニアフォールへ。

【84kg級】
佐々木健吾(日体大)○[2−0(1-0,4-0)]●Logan Storley
 
《試合経過》佐々木は第1ピリオドのラスト10秒に片足タックルを取って先取。第2ピリオド、再び片足タックルを決め、そアンクルホールドを3度返した。

【96kg級】
山本康稀(埼玉・花咲徳栄高)●[0−2(1-1L,TF0-8=0:45)]○Tanner Hall
 
《試合経過》山本が場外のポイントでリードを取ったが、ラストでテークダウンを許し、1−1のラスト・ポイントで先取された。第2ピリオド、スタンド状態でバックを取られ、山本がカウンターを仕掛けたが、相手のポイントになり、すぐにローリングで2回転されて試合終了。

【120kg級】
岡倫之(日大)●[1−2(1-0=2:11,0-1,0-1)]○Robert Telford
 
《試合経過》第1ピリオドのクリンチは岡は防御。うまいカウンターで先取。しかし、第2、3ピリオドにゴービハインドと場外ポイントを取られ、逆転負け。



 ◎ファイナル

 ▼決勝戦 ロシア アゼルバイジャン
 ▼3位決定戦 イラン○[7−1]●グルジア
 ▼5・6位決定戦 トルコ○[6−2]●米 国
 ▼7・8位決定戦 日 本○[5−3]●ドイツ

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 ◎A組

 ▼3回戦
ロシア○[7−1]トルコ、イラン○[7−1]●ドイツ

 ▼2回戦
ロシア○[4−4]●イラン、トルコ○[6−2]●ドイツ

 ▼1回戦
ロシア○[8−0]●ドイツ、イラン○[5−3]●トルコ

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 ◎B組

 ▼3回戦
アゼルバイジャン○[6−2]●米国、グルジア○[8−0]●日本

 ▼2回戦
アゼルバイジャン○[7−1]●グルジア、米国○[5−3]●日本

 ▼1回戦

アゼルバイジャン○[7−1]●日本、グルジア○[6−2]●米国


 

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