2011年全日本チーム記事一覧


【特集】必殺のアンクル・ピックさく裂! 4月の黒星を払しょくした永島聖子(スポーツ・ビズ)
【2011年7月3日】


(文=樋口郁夫、撮影=矢吹建夫)



 全日本社会人選手権の女子63kg級に世界V4の永島聖子(スポーツビズ)が出場。出場2選手で、島田佳代子(自衛隊)との決勝1試合のみだったが、2−0で勝って優勝した。

 この大会の優勝選手は毎秋の米国遠征(今年はサンキスト・オープン)への派遣というご褒美がある、「遠征に参加したかった」というのが出場の動機で、他に試合数をこなすためや、4月末の全日本選抜選手権で準決勝敗退の屈辱を払しょくしたいという気持ちもあったという。

 試合は、第1ピリオドは得意のアンクル・ピックなども飛び出して4−0の快勝。第2ピリオドは0−0で終わり、クリンチの攻撃権を取った末の勝利で
(右写真)、第2ピリオドの内容に不満は残る。しかし、秋には海外遠征で鍛えられるとあって表情は明るく、「主婦ですから(遠征費が)全額自己負担で海外に行くのは厳しいんです」と笑った。

 5月には新潟・十日町、先月は東京・味の素トレーニングセンターで行われている全日本合宿にも単発で参加している。「ふだんは少人数で練習しているので、大勢の中で練習できるのはためになります。参加している選手は、みんなレスリングが好きなんですね。そんなムードに触れられるのが、とても楽しいです」と話し、全日本選抜選手権でつまずいた後遺症もなく、レスリング生活が充実しているようだ。

 半月ほど前に姉・美憂が現役復帰を表明し、姉妹でロンドン五輪を目指すことになった。「刺激になりますね。(自分より)遅く復帰した選手に負けられない、という気持ちです」と話す。刺激や海外遠征を経て、12月の全日本選手権では、変わった聖子が見られるか。

 

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