2011年全日本チーム記事一覧


世界選手権出場のALSOK選手が壮行会で決意表明
【2011年7月7日】



 世界選手権(9月12〜18日、トルコ・イスタンブール)に4選手を送るALSOKが7月6日、都内の京王プラザホテルで壮行会を開催。取り引き先企業の関係者や日本協会の福田富昭会長ら日本協会関係者ら約700人を前に、男子フリースタイル60kg級の湯元健一、男子グレコローマン74kg級の金久保武大、女子55kg級の吉田沙保里、同63kg級の伊調馨の4選手(柔道と合同につき、他に女子78kg超級の田知本愛選手)が世界選手権での健闘を誓った。

 壮行会に先立つ記者会見では、緕R信也常務執行役員が3月の東日本大震災にふれ、「世界中が日本を応援してくれると思う。明るい話題になれるよう選手の奮起を期待したい」とあいさつ。
(右写真=左から田知本、湯元、金久保、吉田、伊調、緕R執行役員)

 湯元選手は「ALSOKに入社して初の世界選手権で緊張はあるが、闘うことや相手は同じ。自分の力を出し切りたい」と、今年4月に入社した金久保は「5月の末に被災地に瓦礫の撤去に行き、被災地を目の当たりにした。スポーツを通じて被災地を元気づけたい。去年が5位なので、それ以上を目指す」と、それぞれ話した。

 2度の五輪を含めて11度目の世界一を目指す女子55kg級の吉田は、練習中に相手のこぶしがあごに当たったとのことで、アザをつくっての出席。北京五輪の予選だった2007年の世界選手権(アゼルバイジャン)は、エントリー選手が多く、手の内を知らない選手も出てきて「厳しい闘いだった」と振り返り、「今までやってきたことを出し切って優勝したい」と話した。出場選手数が多いことを見込み、1分30秒の10人掛けなどスタミナ養成の練習に重点的に取り組んいるという。

 震災の被災地のひとつでもある青森県八戸市出身の伊調は「私の活躍で元気づけられる、と言ってくれる人がいる。世界選手権でメダルを取ることが責任であり、義務だと思う。1点で終わるのではなく、2点、3点を取るレスリング、2分間攻め続けるレスリングを目指し、優勝を狙います」と話した。

 壮行会では、村井温社長が「1996年のアトランタ・オリンピックで1人を出場させたのに始まり、前回の北京オリンピックで8人を出場させた。来年のロンドン五輪でも8人を出したい」と宣言
(左写真)。今年の世界選手権出場は柔道1、レスリング4の計5選手だが、五輪を狙える現役選手が4人、来春入社予定の有望選手が2人、グループ会社にも有力選手が2人いるそうで、目標達成に自信ありそう。「日本のメダル獲得に貢献したい」とあいさつした。

 

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