2011年全日本チーム記事一覧


【特集】ゴールデンGP決勝(男子フリースタイル)熱戦写真・選手コメント
【2011年7月日】


(取材・撮影=保高幸子)



 ■フリースタイル55kg級・半田守(専大)「全日本で結果を出したわけじゃないのに、参加させてもらったので、結果を出さなければ、と思っていました。何も残せなくて悔しいです。大きいチャンスだったのに…。

 (第3ピリオド、あと少しのところで勝利を逃したことは?)脚を触らせたのがダメです。これからはタックルの処理と、組み手の流れからいかに相手の懐に入れるか、を練習していきたいです。今はバラバラなので繋げていきます。次は全日本で結果を出してチャンスを勝ち取って、海外の試合にチャレンジしたいです。

 《試合結果》
1回戦  BYE
2回戦 ●[1−2(0-3,1L-1,0-1)]Zelimkhan Daudov(ロシア)

 



 
■フリースタイル60kg級・石田智嗣(早大)「(相手は)勝負どころのかけ引きが強かったです。力の入れ方がうまくて、自分のすきをうまくつかれたという感覚。第2ピリオドのグラウンドは、まさか、という感じでした。第3ピリオド、ボールピックアップで相手の攻撃になった時、切ろうと思ったんですが強かったです。

 僕自身、まだ甘いと思いました。すきを埋めていく練習をやっていかなければと思いました。相手が強いとか弱いとか関係なく、このままでは誰とやっても同じ結果になると思います。


 《試合結果》
1回戦 ●[1−2(1-0,1-3,0-1)]Ersin Cetin (トルコ)

 



 ■フリースタイル66kg級・田中幸太郎(早大)「(投げが冴えたことに)右を差されて押し込まれたところ、右の払い腰です。体が動いてうまくいったと思います。特に挑戦者の気持ちじゃなく、日本の大会と同じ気持ちで臨めました。いつも同じ反省点なんですが、今回も、相手の脚をつかめても、ディフェンスでこちらも脚を取られてしまった…。タックルに入ってからの処理をちゃんとしないとダメですね。

 闘い方によっては勝てる試合だったと思いました。思っていたよりは『勝負できるな』と思いました。試合前のウォーミングアップ終わったあとで、体重がアンダーでした。体調は良かったですが、軽いですね。体重を上げなければと思います。


 《試合結果》
1回戦 ●[0−2(3-5,0-1)] Khagan Suleymanov(アゼルバイジャン)

 



 ■井上謙二監督(自衛隊)「半田は第1ピリオドにクリンチで優先権をとり、1ポイント取れたと思って安心してしまった。最後まで攻めることが大事。しかし自分でポイントを取ったので、本人が思っていたより勝負できたと思う。やる前から『外人だから…』と思わないでほしい。それだけでも力が半減する。

 石田は相手が昨年の世界選手権代表で、クセのある組み手をすることを知っていた。それをアドバイスしたら、それはかからなかった。自分の手が上がるまでは『勝てる』とか思わないよう意識する事が大事。油断につながる。その経験ができたと思う。第1ピリオドは普通に勝っているので、手を抜かない厳しいレスリングをしていけば勝つ確率は増えていくと思う。

 田中は相手の脚をキャッチすることはできるので、課題は入った後の処理。第1ピリオド、3−0でリードしていたところ、こらえてしまいカウントが入って逆転されてしまった。ビッグポイントを取っていたので、3−3の同点でもよかったのだが…。セコンドとして、あそこでキープさせなくても良かったかな、という気持ちもある」

 

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