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打倒カレリンを果たしたR・ガードナー(米国)が現役復帰か?
【2011年7月25日】



 2000年シドニー五輪のグレコローマン130kg級で無敵のアレクサンダー・カレリン(ロシア)に土をつけて優勝したルーロン・ガードナー(米国=39歳、8月16日で40歳)が、このほどコロラドスプリングズにある全米チームの練習に参加。今年の世界選手権での米国代表(ドレミエル・バイヤーズ)の成績次第で戦線にカムバックする意向を示した。

 ロシアの英雄を破って一躍米国スポーツ界の英雄となったガードナーは、2002年には冬山で遭難し、右足高指を切断しながらもマットに復帰。2004年アテネ五輪で銅メダルを獲得してレスリングを引退。同年大みそかには日本の総合格闘技イベント「PRIDE」に出場し、柔道の元五輪金メダリストの吉田秀彦選手を破った。プロの試合はこれ1試合で終わり、その後は子供達にレスリングを教えるなど闘いの場から離れていた。
(右写真=北京五輪で米国女子チームのコーチを務めた八田忠朗氏とガードナー、提供=八田氏)

 しかし食生活の不摂生がたたって体重が215kgまで増え、米テレビ局三大ネットワークのひとつ、NBCのダイエットを競う人気番組「The Biggest Loser」に出演し、多くの人に監視されながら減量と闘った。このトレーニングで汗を流すことの爽快感を得たのか、体重が元に戻ったのを機に、約7年ぶりに全米チームの練習に加わった。

 試合に出るかどうかはまだ決めていないというが、米国代表のバイヤーズの結果と自分のコンディションなどを考え、「来年のオリンピックに米国から最強の選手を出すための行動をする」と話している。

 米国は昨年の世界選手権で、男子では35年ぶりにメダルなしの不振。2004年アテネ五輪のフリースタイル84kg級で金メダルを取って引退したカエル・サンダーソンが現役復帰し、今年の世界選手権の代表になっているが、シドニー五輪金メダリストの復帰はあるか?
 

 

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