2011年全日本チーム記事一覧


全日本男子チームの“40日合宿”がスタート
【2011年8月2日】



 男子両スタイルの世界選手権代表(9月12〜18日、トルコ・イスタンブール)ら約30人の全日本トップ選手が8月1日、東京・味の素トレーニングセンターで、世界選手権までの約40日間続く合宿に入った。腰を落ち着けて、じっくり技術練習や実践練習、体力トレーニングをやるためで、夜はDVDによる対戦相手の研究など、レスリング漬けの40日間をすごして世界選手権に臨む。(右写真)

 この日は佐藤満・男子強化委員長(専大教)ら大学の指導者はインターハイ視察のため不在。代わって練習を指揮した元木康年コーチ(自衛隊)は「(7月27日までの)ハードな菅平合宿のあとなので力を抜きたくなるところだが、そうではなく、養成した体力を維持するための練習を続けてほしい。強化委員長がいないからといって力を抜くことはない。初日からとばします」と気合十分。

 ただ、長丁場になるので「突っ走るだけでは、本番の時に力が出ない。適度に息抜きをいれていかなければならない。ハードな練習と栄養摂取、体のケア、リラックスをバランスよく取り入れ、夏の暑さをうまく乗り切って万全の体調をつくってほしい」と要望した。

 2009、10年の世界選手権は、ある意味では「目標までの過程の大会」。失敗しても、それを次に生かすことができる。今大会は「失敗の許されない大会。失敗したら、それを生かす場所はないと思ってほしい」と言う。元木コーチは、2000年シドニー五輪の際、瀬戸際のプレーオフを勝って五輪選手となった。その1試合に負けたら、今の自分はなかった。瀬戸際の闘いに勝つことの価値を知っている。「みんな、オリンピック選手になるか、そうでないかの瀬戸際にいる。人生をかけた闘いが、今なんです。その自覚をしっかり持って最後の練習にかけてほしい」と、選手に最後の奮起をうながした。

 
フリースタイル 田南部力コーチの技術指導   グレコローマン スパーリング

 

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