2011年全日本チーム記事一覧


全日本女子チームが新潟・十日町市で合宿スタート
【2011年8月7日】



 世界選手権(9月12〜18日、トルコ・イスタンブール)の日本代表を含む全日本女子チームが8月6日、新潟・十日町市の桜花レスリング道場で合宿をスタート。高校生から社会人までの約40選手に、チュニジアから修行に来た3選手が参加。練習相手として山梨学院大の男子5選手も参加し、熱気ある練習が始まった。

 十日町市は先月末に新潟県を襲った集中豪雨の影響を受けており、合宿所までの道の一部が寸断され、移動はう回を余儀なくされた。合宿所のすぐそばにも土砂崩れが起きたところがあるが、幸い合宿所は被害がなかった。栄和人・女子強化委員長は「夏休みということで高校生や大学生も参加でき、3面マットでは足りないくらいの人数がそろって熱気があった。山梨学院大の男子選手に次々と練習に挑むなど積極的な姿勢があった」と、選手のやる気を評価した。

 高田裕司専務理事は72kg級日本代表の浜口京子(ジャパンビバレッジ)をマンツーマンで指導するなど、日本代表選手への最後の強化も余念はない。

 チームが盛り上がった要因に、先月下旬に行われた世界ジュニア選手権の好成績がある。優勝5階級は、2000年に吉田沙保里選手(現ALSOK)らが取った時以来の大勝利。栄委員長は「トップ選手の好成績に目を奪われていて、ジュニア世代の強化をおろそかにしてきたという反省があった。出場した選手も、(シニアの)日本代表選手を引きずり落としてやるという気迫に欠けていた。数年前からジュニア世代の強化にも力を入れてきて、その成果が出た」と話した。

 また、世界ジュニア選手権に出場した選手に同行した吉村祥子コーチ(エステティックTBC)は「選手の勝つという気持ちがすごかった」と報告しており、若手選手のこうした気迫が日本代表選手に大きな刺激となり、熱のこもった練習につながっているという。

 栄委員長は「ジュニアの世界チャンピオンになっても、シニアの世界チャンピオンには上り詰められなかったことが長く続いた(注・吉田のあと、ジュニアの世界チャンピオンからシニアの世界チャンピオンになったのは西牧未央だけ)。今度はそうはしない。ジュニアの世界チャンピオンは、必ずシニアの世界チャンピオンに育てる」と話し、ジュニアの世界チャンピオンとして世界選手権に挑む51kg級の志土地希果(至学館大)に期待を寄せた。

 合宿は10日まで行われる。

 

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