【特集】全日本選抜選手権展望（21）完…男子フリースタイル55kg級【2011年４月28日】

　◎男子フリースタイル55kg級（４月29日実施）

　昨年のアジア選手権とゴールデンＧＰ決勝大会に連続優勝し、全日本選手権でも勝った湯元進一（自衛隊＝右写真）に挑むのは、全日本選手権決勝で敗れた2008北京五輪銀メダリストの松永共広（ＡＬＳＯＫ）と、昨年の世界選手権とアジア大会でともに銅メダルを獲得した2009年全日本王者の稲葉泰弘（警視庁）。３選手の実力はハイレベルで伯仲しており、だれが勝ってもおかしくない状況だ。

　湯元は１月の「ヤリギン国際大会」（ロシア）で、稲葉が初戦敗退するのを横目に銅メダルを獲得し、安定した力を見せている。松永も２月の「デーブ・シュルツ国際大会」（米国）で３位入賞と実力を見せた。出遅れた形となった稲葉が、どうばん回しているか。世界３位の実力者だけに、このまま遅れをとることはあるまい。（左写真＝全日本選手権で松永を攻める湯元）

　国体優勝の富岡直希（NEWS DERI）、同２位で全日本選抜選手権３位、昨年10月のサンキスト・オープン（米国）で優勝した守田泰弘（山口県協会）、2009年全日本選手権で湯元を破っている森下史崇（日体大）らが上位へ食い込めるか。森下は２月の「シャヒード・バカト・シン国際大会」（インド）で守田を破り、今月23〜24日のＪＯＣ杯ジュニアオリンピックで優勝するなど勢いがある。一気に殊勲を挙げることができるか。

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　《エントリー選手》

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　《2010年全日本選手権成績》
　▼決勝
湯元進一（自衛隊）○［２−０(1-0=2:05､TF6-0=1:23)］●松永共広（ＡＬＳＯＫ）

　▼準決勝
松永共広（ＡＬＳＯＫ）○［２−０(4-1,5-2)］●稲葉泰弘（警視庁）
湯元進一（自衛隊）○［２−０(1-0,4-0)］●守田泰弘（山口県協会）

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　《全日本王者・の最近の国内大会成績》
　【2010年全日本選手権】
決　勝　○［２−０(1-0=2:05､TF6-0=1:23)］松永共広（ＡＬＳＯＫ）
準決勝　○［２−０(1-0,4-0)］守田泰弘（山口県協会）
３回戦　○［２−０(4-0,1-0)］富岡直希（NEWS DERI）
２回戦　○［２−０(TF6-0=1:09,TF8-1=1:17)］長野真也（立命館大）
１回戦　　ＢＹＥ

　【2010年国体（60kg級）】
決　勝　○［フォール、2P1:51(1-0,F4-0)］高塚紀行（茨城・自衛隊）
準決勝　○［２−１(0-1,3-1,3-2)］菊地憲（東京・警視庁）
３回戦　○［２−０(TF7-0＝1:02,TF8-0=1:32)］須藤学（山形・日大）
２回戦　○［２−０(TF7-0=0:42,TF6-0=1:59)］福島一紀（広島・福島金型鉄工所）
１回戦　○［フォール、2P1:05(TF7-0=1:40,F4-0)］西床上伸（愛知・東海カーボン）

　【2010年全日本選抜選手権】
ﾌﾟﾚｰｵﾌ　●［１−２(2-0,0-1,3-3B)］稲葉泰弘（警視庁）
決　勝　○［２−１(3-2,0-2,3-1)］稲葉泰弘（警視庁）
準決勝　○［２−１(0-3,3-0,1C-1)］松永共広（ＡＬＳＯＫ綜合警備保障）
２回戦　○［２−０(1-0,3-0)］谷口徹（自衛隊）
１回戦　　ＢＹＥ

　【2009年全日本選手権】
２回戦　●［１−２(4-2,0-2,2-4)］森下史崇（茨城・霞ヶ浦高）
１回戦　○［２−０(3-0,3-1)］高橋侑希（三重・いなべ総合学園高）

　【2009年全日本選抜選手権】
決　勝　○［２−１(3-5,2-1,1-0=2:04)］田岡秀規（自衛隊）
準決勝　○［２−０(4-1,TF6-0=1:51)］富田和秀（自衛隊）
２回戦　○［２−０(5-1,TF6-0=1:15)］猪股大志（日体大）
１回戦　　ＢＹＥ

　【2009年全日本選手権】
決　勝　○［２−１(0-2,7-0=0:47,1-0=2:03)］稲葉泰弘（警視庁）
準決勝　○［フォール、1P1:15(4-0)］守田泰弘（日体大）
２回戦　○［２−０(1-0,1-0=2:02)］岩永竜太（群馬大）
１回戦　○［２−０(3-2,3-1)］森下史崇（茨城・霞ヶ浦高）