湯元兄弟が世界選手権キップ獲得…明治杯全日本選抜選手権 第１日【2011年４月29日】



　今年の世界選手権の代表選考を兼ねた明治杯全日本選抜選手権は４月29日、東京・代々木競技場第２体育館で開幕。男女12階級が行われ、男子フリースタイル60kg級は2008年北京五輪銅メダリストの湯元健一（ＡＬＳＯＫ）が６年ぶりの優勝を遂げ（右写真）、北京五輪以来３年ぶりの世界大会出場を決めた。

　同55kg級は双子の弟の湯元進一（自衛隊）が昨年世界３位の稲葉泰弘（警視庁）とのプレーオフの末、２年ぶりの世界選手権出場を決め、兄弟でロンドン五輪の出場権取りへ臨むことになった。

　同96kg級は磯川孝生（徳山大職）、同120kg級は荒木田進謙（専大クラブ）の全日本王者が順当勝ち。磯川は３年連続、荒木田は２年ぶり２度目の世界選手権出場を決めた。

　男子グレコローマン55kg級は昨年のアジア大会金メダルの長谷川恒平（福一漁業）、同60kg級は昨年世界選手権２位の松本隆太郎（群馬ヤクルト販売）が優勝。同96kg級を制した北村克哉（ドン・キホーテ）、120kg級のプレーオフを勝った新庄寛和（自衛隊）とともに、３年連続の世界選手権へ。（注＝大会後の理事会で、北村は負傷があるため保留）

　同66kg級は全日本王者の岡本佑士（拓殖大クラブ）が勝ち、初の世界選手権出場を決めた。

　女子は、59kg級で全日本チャンピオンの斉藤貴子（自衛隊）が勝って初の世界選手権へ。同67kg級は土性沙羅（愛知・至学館高）が全日本チャンピオンの井上佳子（クリナップ）を破った。全日本チャンピオン不在の51kg級は志土地希果（至学館大）が優勝。この２階級は、強化委員会の選抜によって世界選手権の代表が決まる。

　各階級の成績は下記の通り。

　◎男子フリースタイル

　【55kg級】

　▼プレーオフ
湯元進一（自衛隊）○［２−０(1-0=2;04､TF6-0=0:35)］●稲葉泰弘（警視庁）

　※湯元は２年ぶりの世界選手権へ

　▼決勝
稲葉泰弘（警視庁）○［２−１(1-4,2L-2,2L-2)］●松永共広（ＡＬＳＯＫ）

　※稲葉は初優勝

　▼準決勝
稲葉泰弘（警視庁）○［２−０(1-0,4-1)］●富岡直希（NEWS DERI）
松永共広（ＡＬＳＯＫ）○［２−０(1-0=2:25,6-1)］●守田泰弘（山口県協会）

　▼２回戦
富岡直希（NEWS DERI）○［２−０(1-0,1L-1)］●湯元進一（自衛隊）
稲葉泰弘（警視庁）○［２−０(1L-1,3-1)］●半田守（専大）
守田泰弘（山口県協会）○［２−０(4-0,2-0)］●桑木黎（中京学院大）
松永共広（ＡＬＳＯＫ）○［２−０(3-1,3-0)］●森下史崇（日体大）

　▼１回戦
富岡直希（NEWS DERI）○［２−１(3-0=2:18,0-1,2-0)］●高橋侑希（三重・いなべ総合学園高）
桑木黎（中京学院大）○［２−１(1L-1,TF0-7=1:36,5-0)］●冨田和秀（自衛隊）
森下史崇（日体大）○［２−０(1-0,4-0)］●山内拓真（自衛隊）


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　【60kg級】

　▼決勝
湯元健一（ＡＬＳＯＫ）○［２−０(1-0=2:21,5-0)］●石田智嗣（早大）

　※湯元は６年ぶり２度目の優勝、３大会ぶりの世界選手権へ

　▼準決勝
湯元健一（ＡＬＳＯＫ）○［２−０(3-0,2-0)］●井上貴尋（日体大）
石田智嗣（早大）○［２−１(0-3,1-0=2:01,1-0)］●高塚紀行（自衛隊）

　▼２回戦
湯元健一（ＡＬＳＯＫ）○［フォール、2P0:47(1L-1,F6-0)］●鈴木康寛（拓大）
井上貴尋（日体大）○［２−０(1-0,5-0)］●松本桂（長崎県協会）
石田智嗣（早大）○［２−０(1-0=2:07,3-2)］●小田裕之（国士舘クラブ）
高塚紀行（自衛隊）○［２−０(2-0,1-0=2:04)］●野田寛人（自衛隊）

　▼１回戦
鈴木康寛（拓大）○［２−０(2-1,1L-1)］●安沢薫（エス・ピーネットワーク）
井上貴尋（日体大）○［２−１(0-3,1-0,1-0)］●清水聖志人（日体大教員）
石田智嗣（早大）○［２−１(1-0,0-4,3-1)］●前田翔吾（ニューギン）
野田寛人（自衛隊）○［２−１(TF0-7=1;43,3-0,3-2)］●五十嵐琢磨（日体大）

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　【96kg級】

　▼決勝
磯川孝生（徳山大職）○［２−０(1-0,4-0)］●入江泰久（神奈川大）

　※磯川は４年連続４度目の優勝、３度目の世界選手権へ

　▼準決勝
磯川孝生（徳山大職）○［２−０(4-0=2:03,1-0=2:06)］●下中�骰L（中京学院大クラブ）
入江泰久（神奈川大）○［２−０(1-0,2-0)］●亀井謙吾（フンドーキン醤油）

　▼１回戦
磯川孝生（徳山大職）○［２−０(1-0,3-0)］●金沢勝利（山梨学院大）
下中�骰L（中京学院大クラブ）○［２−０(1-0,3-0)］●福井裕士（天理大）
亀井謙吾（フンドーキン醤油）○［２−１(TF7-0=1:06,1-3,5-0)］●徳山利範（明大）
入江泰久（神奈川大）○［２−０(3-1,1-0)］●馬場貴大（専大）


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　【120kg級】

　▼決勝
荒木田進謙（専大クラブ）○［フォール、1P1:23(F5-0)］●馬場祐太朗（長崎県協会）

　※荒木田は２年ぶり３度目の優勝、２年ぶりの世界選手権へ

　▼準決勝
荒木田進謙（専大クラブ）○［フォール、1P1:51(F5-0)］●村木孝太郎（拓大）
馬場祐太朗（長崎県協会）○［２−０(1-0,1-0)］●相沢優人（日大ＯＢ）

　▼２回戦
荒木田進謙（専大クラブ）○［２−１(2-0,0-1=2:30,4-0)］●岡倫之（日大）
村木孝太郎（拓大）○［２−０(3-0=2:03,3-0=2:05)］●桜井紀宏（フリー）
馬場祐太朗（長崎県協会）○［２−１(0-1,1-0=2:02,1-0)］●岩宮亜貴彦（徳山大）
相沢優人（日大ＯＢ）○［２−１(0-1=2:03,1-0=2:02,1-0=2:04)］●高林努（ミヨシ商事）

　▼１回戦
岡倫之（日大）○［２−０(1-0,1-0)］●増田拓也（山梨学院大）
高林努（ミヨシ商事）○［２−０(3-0,2-0)］●原芳貴（徳山大）

　◎男子グレコローマン

　【55kg級】

　▼決勝
長谷川恒平（福一漁業）○［２−０(4-0,1-0)］●田野倉翔太（日体大）

　※長谷川は４年連続４度目の優勝、３年連続の世界選手権へ

　▼準決勝
長谷川恒平（福一漁業）○［２−０(3-0,1-0)］●尾形翼（ＡＬＳＯＫ）
田野倉翔太（日体大）○［２−１(0-3,1-0,1-0)］●梶雅晴（山梨学院大）

　▼２回戦
長谷川恒平（福一漁業）○［２−０(4-0,1-0)］●清水早伸（自衛隊）
尾形翼（ＡＬＳＯＫ）○［フォール、2P1:59(1-0､F2-0)］●村田知也（三重・久居高教）
梶雅晴（山梨学院大）○［２−１(4-0,0-4,TF6-0=1:30)］●禎卓也（自衛隊）
田野倉翔太（日体大）○［２−１(2-0,0-2,1-0)］●峯村亮（神奈川大職）

　▼１回戦
清水早伸（自衛隊）○［２−１(0-1,1-0,5-0)］●大用真郷（専大）
梶雅晴（山梨学院大）○［２−０(TF6-0=1:43,TF7-0=2:00)］●大谷康太（専大クラブ）
田野倉翔太（日体大）○［２−０(3-0,1-0)］●佐々木晋（拓大）

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　【60kg級】

　▼決勝
松本隆太郎（群馬ヤクルト販売）○［２−０(1-0,1-0)］●倉本一真（自衛隊）

　※松本は３年連続３度目の優勝、２年連続の世界選手権へ

　▼準決勝
松本隆太郎（群馬ヤクルト販売）○［２−０(TF5-0=1;52,TF7-1=1:49)］●佐々木孝（自衛隊）
倉本一真（自衛隊）○［２−１(0-1,2-0,2-0)］●谷岡泰幸（自衛隊）

　▼２回戦
松本隆太郎（群馬ヤクルト販売）○［フォール、2P1:50(TF5-0=1:16,F3-0)］●城戸義貴（自衛隊）
佐々木孝（自衛隊）○［２−０(TF7-0=1:03,TF8-0=1:18)］●小林洋祐（松阪クラブ）
谷岡泰幸（自衛隊）○［２−０(2-0,1-0)］●川村悠人（国士舘大）
倉本一真（自衛隊）○［２−０(1-0,1-0)］●横山巧（岡山県協会）

　▼１回戦
城戸義貴（自衛隊）○［フォール、1P1:39(F7-0)］●佐藤亮太（マイ・スポーツ・ハウス）


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　【66kg級】

　▼決勝
岡本佑士（拓大クラブ）○［２−０(TF6-0=1:58,1-0)］●井上智裕（兵庫・育英高教）

　※岡本は初優勝、初の世界選手権へ

　▼準決勝
岡本佑士（拓大クラブ）○［２−０(TF6-0=1:22,5-0)］●柴田慎吾（宮崎・串間本城中教）
井上智裕（兵庫・育英高教）○［フォール、3P1:50(0-2,2-0､F5-1)］●清水博之（自衛隊）

　▼１回戦
柴田慎吾（宮崎・串間本城中教）○［２−０(2-0,7-3)］●成瀬一彦（岐阜・恵那特別支援学教）
清水博之（自衛隊）○［２−０(3-0,TF6-0=1:56)］●福原将太（国士舘大）
井上智裕（兵庫・育英高教）○［２−０(2-0,1-0)］●板倉史也（エス・ピーネットワーク）


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　【96kg級】

　▼決勝
北村克哉（ドン・キホーテ）○［２−０(2-0,3-0)］●森保弘（三重・朝明高講）

　※北村は３年連続３度目（フリースタイルと合わせ通算４度目）の優勝、３年連続の世界選手権へ

（注）６月、北村選手のドーピング違反が発覚し優勝を取り消し。森保弘が優勝

　▼準決勝
北村克哉（ドン・キホーテ）○［２−１(0-1,1-0,1-0)］●山本雄資（警視庁）
森保弘（三重・朝明高講）○［２−１(4-0,0-1,2-0)］●有薗拓真（山梨学院大）

　▼２回戦
北村克哉（ドン・キホーテ）○［２−０(3-0,2-0)］●土田崇英（拓大）
山本雄資（警視庁）○［２−０(1-0,2-0)］●黒川渉（高田道場滋賀）
森保弘（三重・朝明高講）○［２−１(4-0,0-4,1-0)］●大坂昂（早大）
有薗拓真（山梨学院大）○［２−０(1-0,5-1)］●曽我部健（日亜化学工業）

　▼１回戦
土田崇英（拓大）○［２−１(1-0,0-1,1-0)］●松永隆司（和歌山県協会）
黒川渉（高田道場滋賀）○［２−０(1-0,1-0)］●木下駿（拓大）
大坂昂（早大）○［２−１(2-5,TF5-0=0:18,1-0)］●福田広樹（自衛隊）
曽我部健（日亜化学工業）○［２−０(1-0,3-0)］●伊藤直輝（国士舘クラブ）

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　【120kg級】

　▼プレーオフ
新庄寛和（自衛隊）○［２−０(1-0,1-0)］●前川勝利（早大）

　※新庄は４大会連続の世界選手権へ

　▼決勝
前川勝利（早大）○［２−０(1-0,1-0)］●中村淳志（奈良県協会）

　※前川は初優勝

　▼準決勝
前川勝利（早大）○［２−１(1-0,0-1,1-0)］●新庄寛和（自衛隊）
中村淳志（奈良県協会）○［２−１(1-0,0-1,1-0)］●谷田昇大（拓大）

　▼１回戦
前川勝利（早大）○［２−０(2-0,2-0)］●原口卓也（山梨学院大）
谷田昇大（拓大）○［２−０(3-0,1-0)］●渡辺駿（明大）
中村淳志（奈良県協会）○［２−０(1-0,1-0)］●河野隆太（鈴鹿国際大学大学院）

　◎女子

　【51kg級】

　▼決勝
志土地希果（至学館大）○［２−０(2-0,1-0)］●入江ななみ（福岡・小倉商高）

　※志土地は初優勝

　▼準決勝
志土地希果（至学館大）○［２−０(2-0,1-0)］●川井梨紗子（愛知・至学館高）
入江ななみ（福岡・小倉商高）○［２−１(0-1,3-0=2:02,3-0=2:03)］●宮原優（ＪＯＣアカデミー／東京・安部学院高）

　▼２回戦
川井梨紗子（愛知・至学館高）○［２−１(0-1,1-0,1L-1)］●菅原ひかり（愛知・至学館高）
志土地希果（至学館大）○［フォール、1P1:12(F4-0)］●金子和（群馬・大泉高）
入江ななみ（福岡・小倉商高）○［２−０(3-0=2:05,3-1)］●岩永典子（九州共立大）
宮原優（ＪＯＣアカデミー／東京・安部学院高）○［２−０(1-0,1-0)］●杉本恵（早大）

　▼１回戦
川井梨紗子（愛知・至学館高） ○［フォール、1P1:15(F3-0)］●岩群安奈（至学館大）


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　【59kg級】

　▼決勝
斉藤貴子（自衛隊）○［２−１(0-1=2:04,3-1,5-4)］●伊藤友莉香（環太平洋大）

　※斉藤は初優勝、初の世界選手権へ

　▼準決勝
斉藤貴子（自衛隊）○［２−０(2-1,5-0)］●伊藤彩香（至学館大）
伊藤友莉香（環太平洋大）○［２−０(2-0,4-0)］●島田佳代子（自衛隊）

　▼２回戦
斉藤貴子（自衛隊）○［２−０(1-0,TF7-0=0:46)］●中田絵理子（ユニヘアー）
伊藤彩香（至学館大）○［２−０(1-0,1-0)］●鈴木紅夏（群馬・太田市商高）
伊藤友莉香（環太平洋大）○［２−０(TF6-0=0:54,TF7-0=1:15)］●加藤優希（環太平洋大）
島田佳代子（自衛隊）○［フォール、1P1:56(F4-0)］●隈部千尋（環太平洋大）

　▼１回戦
中田絵理子（ユニヘアー）○［２−０(1-0,3-0)］●坂野結衣（東京・安部学院高）
加藤優希（環太平洋大）○［２−０(3-0,3-1)］●早見なつみ（九州共立大）
隈部千尋（環太平洋大）○［２−１(1-0,0-1=2:04,1-0)］●栄希和（愛知・至学館高）

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　【67kg級】

　▼決勝
土性沙羅（愛知・至学館高）○［２−１(0-1,3-0=2:03,3-0=2:05)］●井上佳子（クリナップ）

　※土性は初優勝

　▼準決勝
井上佳子（クリナップ）○［２−０(1-0,1-0)］●飯島千晶（日大）
土性沙羅（愛知・至学館高）○［２−０(2-0,4-0)］●増尾優華（至学館大）

　▼１回戦
飯島千晶（日大）○［２−０(4-0,4-3)］●宇野杏奈（日体大）
増尾優華（至学館大）○［２−０(3-0,1-0)］●橋本千紘（日大）