国際レスリング連盟(FILA)の総会が市内の会議場で朝9時からあるので、6時半に起床。朝食のあと、リドコンベを7時50分頃の電車に乗るが、通勤時間でもあったので、けっこう混み合っている。当たりまえのことだが、オリンピック期間中でも、普通に働いている人は多い。

 会議場へ着くと、日本協会の福田富昭専務理事(FILA理事)、ブンキョ−インターナショナル(旅行代理店)のターニャ古賀さんと会う。ちょっと遅れて、日本協会代表として出席の下田正二郎・山梨学院大監督、日本協会の村本健二総務副委員長。エルセガン会長の長〜いスピーチに、いささかうんざり。

 知った顔も多く、いよいよレスリング・イベントの開始を感じる。総会には、アテネ五輪の組織委員会のスタッフも出席し、女子レスリングの採用にも言及。IOCの決定待ちということが明らかとなったが、現行の「320選手」(フリー160選手、グレコ160選手)で、ということなら、FILAは一転して女子採用を反対するようなムードもあるらしい。

 理想は、IOCがレスリングの枠を「400」くらいくれること。これなら、「フリー160選手、グレコ160選手」と変わらず、「女子80選手(1階級13選手+α)」と妥当。「360」なら、FILAが妥協してほしい。「フリー153選手、グレコ153選手(ともに1階級19選手+α)、女子54選手(1階級9選手)」で、まあ、だれもが納得する内容だろう。「350」なら? 「340」なら? IOCの理解ある決定を待ちたい。

 福田さん、下田さん、村本さんと食事のあと、選手村そばの会見場で行われるレスリングと新体操の日本チーム記者会見へ向かうため、地下鉄に乗る。ここで大失敗。夜なら5分で乗り換えのできるセントラル駅は、五輪会場へ行く人の波。駅をぐるりと1周してセントラルパーク行きの電車にたどりつき、所要時間は25分。さらにセントラルパーク駅も人の波で、なかなか改札口を抜けられず、パーク内も人ごみだからバス乗り場へたとりつけない。

 おまけに、「選手村会見場行き」のバスに乗らなければならないのに、「選手村行き」のバスに乗ったので、5時からのレスリングの会見はアウト。5時15分だったから、今から行っても終わっている。伊藤広道コーチの携帯電話にかけてに明日の予定を聞く。

 メディア専用のバスに乗ってFILAの総会会場近くの柔道会場へ。福田さん達と別れたのが午後4時で、柔道会場に着いたのが午後7時。この3時間、全く無駄だった(^^;。

 さて柔道の最終日は、男子の篠原信一、女子の山下まゆみともに準決勝進出を決めていた。山下は残念ながらそこで敗れて銅メダル狙いとなったが、篠原は見事な逆転勝ちで決勝進出を決めた。

 そしてファイナル。山下は押され気味だったものの、終盤に一本勝ち。初日から金、銀、銅、×、×、×ときた女子柔道は、最後に辛うじて銅メダルをとってフィナーレを飾った。しかし、昨年の世界選手権で金4個だったことを考えると、やはり「不振」なんだろうな。

 篠原は極めて不可解な判定で銀メダルに終わった(写真右上)。山下泰裕監督が血相を変えて本部席へ詰め寄ったが、柔道では1度下った判定は変わることはない。このあたりはレスリングのプロテスト制度の方がいいのかもしれない。篠原は表彰台でもうつむいたまま(写真右下)。表彰台に上っている4人(3位が2人)の中で、最後に負けたのは銀メダリストだけ。このあたりは、競泳や陸上とは違う辛さだ。

 公式記者会見に出て来てくれたが、単発の言葉だけで、あっさり切り上げ。でも、よく出てくれたと思う。さあ、明日はグレコローマンの計量だ。(続く) 

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