男子両スタイルの全日本チームがアジア大会前最後の合宿スタート
【2010年11月15日】



 アジア大会(11月21〜26日、中国・広州)の男子両スタイルの日本代表選手を含めた全日本チームが11月14日、東京・味の素トレーニングセンターで大会前最後の合宿をスタート。本番へ向けて最終調整に入った(右写真)。佐藤満強化委員長(専大教)は「実戦形式の練習を取り入れ、疲れが残らないように短時間集中の練習にしたい」と話し、各選手には体重とコンディション調整をきちんとするよう注文した。

 大会のエントリー選手も判明。どの選手も国立スポーツ科学センター(JISS)が撮影した外国強豪選手のVTRを繰り返し見て研究しているとのことで、いっそう絞って研究することを望んだ。

 稲葉泰弘(警視庁)が世界選手権で銅メダルを取った男子フリースタイル55kg級には、一時代を築いて昨年から60kg級で闘っていたディルショド・マンスロフ(ウズベキスタン)が戻ってきた。佐藤強化委員長は「60kg級では通用せずに戻ってきたのだと思う。あのパワーは、まだ世界のトップでやれる」と見ながら、「今の稲葉なら勝てる」と語気を強めた。

 マンスロフと闘ったことのある田南部力コーチ(警視庁)は「動くタイプではないので、60kg級では通用しなかった。55kg級でのパワーと経験はあなどれないが、体重的には北京五輪の時で55kg級は限度だった。今回も減量は厳しいだろう」と話し、別ブロックの組み合わせになったら、決勝まで上がってくることはないと予想。「今の日本の軽量級選手の実力をもってすれば、恐れる相手ではない」ときっぱり。

 稲葉自身は「予想していなかった。以前負けたことのある選手ですが、今の自分とは違う。今度は絶対に勝ちます」と燃えていた
(左写真:田南部コーチ=右端=、井上謙二コーチ=中央=の指導で練習する稲葉)

 18日にグレコローマン・チームが、20日にフリースタイル・チームが広州へ向けて出発する。

 

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