2010年天皇杯全日本選手権 男子グレコローマン展望





55kg級 60kg級 66kg級 74kg級 84kg級 96kg級 120kg級



 【55kg級】

 11月のアジア大会で世界V5の選手を破って優勝した長谷川恒平(福一漁業右写真)が頭ひとつ抜け出た状況。全日本選抜選手権2位で国体優勝の峰村亮(神奈川大職)がどう挑むか。

 全日本社会人選手権優勝の国体2位の尾形翼(山形県協会)、全日本選抜選手権3位の禎卓也(自衛隊)と村田知也(三重・久居高教)らが両者の闘いに割って入れるか。

 若手では、学生二冠(全日本学生選手権、全日本大学グレコローマン選手権)を制した梶雅晴(山梨学院大)の躍進が期待される。

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◎エントリー選手(マル数字は5月の全日本選抜選手権の順位。年度ないない成績はすべて今年の大会)

《2009年優勝&世界選手権代表選手》
@長谷川恒平(福一漁業)=国体60kg級優勝、アジア大会優勝

A峯村亮(神奈川大職)=国体優勝
B村田知也(三重・久居高教)
B禎卓也(自衛隊)
 梶雅晴(山梨学院大)=全日本学生選手権優勝、全日本大学グレコ選手権優勝
 尾形翼(山形県協会)=全日本社会人選手権優勝
 藤川裕介(徳山大)
 太田忍(山口・柳井学園高)
 大谷康太(専大クラブ)
 大用真郷(専大)
 川口智弘(松阪クラブ)
 柴田秀平(神奈川大)
 清水早伸(自衛隊)
 椛山大騎(自衛隊)
 佐藤翔太(中大)
 青木成樹(青山学院大)
 石原拓朗(日体大)
 佐々木晋(拓大)
 田野倉翔太(日体大)



 
【60kg級】

 9月の世界選手権で銀メダル、11月のアジア大会で銅メダルを取った松本隆太郎(群馬ヤクルト販売右写真)が国内で飛びぬけた実力を見せられるか。全日本選抜選手権2位で10月のサンキスト・オープン3位の倉本一真(自衛隊)、昨年の大会と今年の全日本選抜選手権でともに3位の谷岡泰幸(自衛隊)がそのが城を崩せるか。

 学生二冠(全日本学生選手権、全日本大学グレコローマン選手権)を制し、世界学生選手権のフリースタイルで優勝して乗っている内村勇太(拓大)、全日本社会人選手権優勝でサンキスト・オープン2位の城戸義貴(自衛隊)も上位進出を狙える。


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◎エントリー選手(マル数字は5月の全日本選抜選手権の順位。年度ないない成績はすべて今年の大会)

《2009年優勝&世界選手権代表選手》
@松本隆太郎(群馬ヤクルト販売)=世界選手権2位、アジア大会3位

A倉本一真(自衛隊)=全日本社会人選手権66kg級優勝、サンキスト・オープン3位
B谷岡泰幸(自衛隊)
 城戸義貴(自衛隊)=全日本社会人選手権優勝、サンキスト・オープン2位
 内村勇太(拓大)=全日本学生選手権優勝、全日本大学グレコ選手権優勝
 横山巧(岡山県協会)=世界学生選手権3位
 山口優(徳山大)
 増谷剛(関大)
 佐々木孝(自衛隊)
 川村悠人(国士舘大)
 牧瀬裕樹(東洋大)
 園部竜也(日体大)
 中野裕仁(拓大)
 矢野慎也(拓大)
 宮崎敬大(拓大)
 福間道元(島根県協会)



 【66kg級】

 11月のアジア大会で銅メダルを取った藤村義(自衛隊右写真)が実力を見せるか。対抗は昨年王者の清水博之(自衛隊)。全日本選抜選手権で、プレーオフを含めて連敗し日本代表を逃したリベンジに挑む。学生二冠王(全日本学生選手権、全日本大学グレコローマン選手権)の岡本佑士(拓大)が両者の闘いに割って入れるか。

 五輪3度出場を果たした笹本睦(ALSOK)が60kg級から階級を上げてきた。北京五輪後最初の大会となった2008年大会もこの階級に出場したが(2回戦で岡本に黒星)、その後、60kg級へ戻した。今回は本格的な階級アップと思われる。優勝戦線に加われるか。

 《関連記事》
★12月17日: 【特集】名勝負数え歌! ライバル対決に勝つのはどちらか(7)完 藤村義−清水博之


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◎エントリー選手(マル数字は5月の全日本選抜選手権の順位。年度ないない成績はすべて今年の大会)

《2009年優勝選手》
A清水博之(自衛隊)=全日本社会人選手権74kg級優勝、サンキスト・オープン優勝

《世界選手権代表選手》
@藤村義(自衛隊)=ハンガリー・オープン優勝、国体74kg級優勝、アジア大会3位

B福原将太(国士舘大)
B井上智裕(兵庫・育英高教)
 岡本佑士(拓大)=全日学生選手権優勝、全日本大学グレコ選手権優勝、国体優勝
 笹本睦(ALSOK)=2000・04・08年五輪60kg級代表
 柴田慎吾(宮崎・串間市本城中教)
 阪本卓眞(徳山大)
 梅野貴裕(徳山大)
 寺田圭佑(日本文理大)
 塩ア剛(明大)
 井沢涼(自衛隊)
 三浦祐揮(日体大)
 加藤和弥(早大)
 成瀬一彦(警視庁)
 渡辺翔太(愛媛県協会)



 【74kg級】

 鶴巻宰(自衛隊右写真)と金久保武大(マイスポーツ)の闘いが繰り広げられそう。2008年の全日本選手権決勝は鶴巻が勝利。2009・10年の全日本選抜選手権決勝は、ともに金久保が勝利。世界選手権代表をかけたプレーオフは、ともに鶴巻が勝利と、激戦を展開してきた。鶴巻の負傷辞退で金久保が出場した9月の世界選手権は5位入賞。鶴巻は11月のアジア大会で銀メダル獲得。ともに世界で通じる実力者同士の激しい闘いが予想される。

 2人を追うのは2008年全日本選抜選手権優勝の葛西直人、全日本社会人選手権84kg級優勝の角功介の自衛隊勢のほか、学生では全日本大学グレコローマン選手権2連覇の中井伸一(中大)、全日本学生選手権優勝の武富隆(早大)ら。

 《関連記事》
★12月10日: 【特集】名勝負数え歌! ライバル対決に勝つのはどちらか(4) 鶴巻宰−金久保武大


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◎エントリー選手(マル数字は5月の全日本選抜選手権の順位。年度ないない成績はすべて今年の大会)

《2009年優勝選手》
A鶴巻宰(自衛隊)=アジア大会2位

《世界選手権代表選手》
@金久保武大(マイ・スポーツ・ハウス)=世界選手権5位
 ※当初の予定は鶴巻宰=負傷で辞退

B武富隆(早大)=全日本学生選手権優勝
B角功介(自衛隊)=全日本社会人選手権84kg級優勝
 中井伸一(中大)=全日本大学グレコ選手権優勝
 山口高幸(徳山大)
 丹識樹(徳山大)
 青木昇太(徳山大)
 北川幸一(松阪クラブ)
 葛西直人(自衛隊)
 香西順平(青山学院大)
 渡部友章(日体大)
 小森大祐(拓大)
 福田翼(拓大)
 田村和男(早大)
 中村隆春(日体大)
 岩崎裕樹(神奈川・高津養護学教)



 【84kg級】

 5月のアジア選手権で旧ソ連3選手を破って銀メダルを取った斎川哲克(両毛ヤクルト販売右写真)が一歩リード。9月の世界選手権と11月のアジア大会ではメダルに手が届かなかっただけに、国内で確固たる地盤を固めて再スタートを切れるか。

 挑むのは史上9人目の学生四冠王(全日本学生選手権両スタイル、全日本大学選手権、全日本大学グレコローマン選手権)を達成した岡太一(拓大)、全日本選抜選手権2位で国体優勝の天野雅之(中大)の学生勢。全日本選抜選手権3位の伊藤諒(自衛隊)も意地を見せられるか。


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◎エントリー選手(マル数字は5月の全日本選抜選手権の順位。年度ないない成績はすべて今年の大会)

《2009年優勝&世界選手権代表選手》
@斎川哲克(両毛ヤクルト販売)=アジア選手権2位

A天野雅之(中大)=国体優勝
B菊池崚(青山学院大)
B伊藤諒(自衛隊)
 岡太一(拓大)=全日本学生選手権優勝、全日本大学グレコ選手権優勝
 土田樹史(新潟・吉田高教)
 村田貴雅(徳山大)
 佐藤幸星(日本文理大)
 岩間奨平(専大)
 横沢徹(拓大)
 尾曲伸乃祐(太氣挙氣功会)
 川島悠揮(日体大)



 【96kg級】

 9月の世界選手権と11月のアジア大会代表の北村克哉(ドン・キホーテ右写真)が頭ひとつ抜け出ている状況。両大会で結果は出せなかったが内容は高く評価され、実力はアップしている。国内で確固たる強さを見せられるか。

 全日本選抜選手権2位の黒川渉(高田道場滋賀)、同3位の福田広樹(自衛隊)と森保弘(三重・朝明高教)、全日本学生選手権優勝の有薗拓真(山梨学院大)らがどう挑むか。


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◎エントリー選手(マル数字は5月の全日本選抜選手権の順位。年度ないない成績はすべて今年の大会)

《2009年優勝&世界選手権代表選手》
@北村克哉(ドン・キホーテ)

A黒川渉(高田道場滋賀)
B福田広樹(自衛隊)=全日本社会人選手権優勝
B森保弘(三重・朝明高講)
 有薗拓真(山梨学院大)=全日本学生選手権優勝
 松永隆司(和歌山県協会)
 横井健人(中京学院大)
 龍田太一(神奈川大)
 佐藤洋輔(明大)
 伊藤直輝(国士舘大学院)
 小山千博(日体大)
 山本竜司(拓大)
 土田崇英(拓大)
 大坂昂(早大)
 山本雄資(警視庁)
 木下駿(拓大)



 【120kg級】

 9月の世界選手権と11月のアジア大会の代表の新庄寛和(自衛隊右写真)が連覇を目指す。ここ数年間のライバル、中村淳志(カンサイ)がどう挑むか。

 高校五冠(全国高校選抜大会、JOC杯ジュニアオリンピック、インターハイ、全国高校生グレコローマン選手権、国体)を制した前川勝利(茨城・霞ヶ浦高)が一気に優勝戦線に加われるか。

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◎エントリー選手(マル数字は5月の全日本選抜選手権の順位。年度ないない成績はすべて今年の大会)

《2009年優勝&世界選手権代表選手》
@新庄寛和(自衛隊)

A中村淳志(カンサイ)
B前川勝利(茨城・霞ヶ浦高)=高校五冠王
 谷田昇大(拓大)=全日本学生選手権優勝、全日本大学グレコ選手権優勝
 渡辺駿(明大)
 原口卓也(山梨学院大)
 坂元将悟(東洋大)
 河野隆太(青学クラブ)
 竹内勝信(国士舘クラブ)

 

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